Circumstance

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採用事情
第二新卒の採用は、新卒採用と異なり「一度社会人を経験した人材」を採用するため、応募者のスキルや経験にばらつきがあります。また、転職理由を慎重に見極める必要があるなど、面接の判断が難しいのも特徴です。
「第二新卒の採用面接で、ついその場の流れで質問を考えてしまう…」
「ミスマッチな人材を採用してしまわないか、不安がある…」
このような悩みを感じている採用担当者の方も多いのではないでしょうか。
こうした課題を解消するには、採用基準や質問項目をあらかじめ設定し、面接を体系化することが重要です。あらかじめ決めた項目に沿って面接を進めれば、担当者が変わっても評価基準がぶれず、客観的で公平な判断がしやすくなります。
本記事では、第二新卒採用の面接で見るべきポイントや、実際に使える12の質問事例を紹介します。加えて、面接後の評価方法や具体的な進め方についても解説しています。
この記事を参考にすれば、第二新卒採用の面接をよりスムーズに、そして効果的に進められるようになるはずです。自社にマッチする人材を採用するための参考にしてみてください。
20の質問と採用担当者がチェックすべきポイント
第二新卒の採用面接で使える20の質問集
目次
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第二新卒の採用面接は、新卒採用とは異なり一定の社会人経験を持つ人材のポテンシャルを見極める重要な機会です。単にスキルや経験を評価するだけでなく、自社の企業文化に適合し、共に成長できる人材かどうかを判断する必要があります。
第二新卒採用の面接で押さえておきたいポイントは、以下の3つです。
これらのポイントを踏まえ、応募者の個性や価値観を深く理解することで、企業と応募者双方にとって最適なマッチングが実現できるでしょう。
第二新卒は、基本的には社会人経験がある人材と定義されています。そのため基本的なビジネスマナーは備わっていて当然と考えるべきでしょう。面接では、以下の点に注目して、社会人としての基礎がしっかりと身についているかを確認しましょう。
新卒の頃に比べ、社会人としての自覚がより求められるため、これらの点を厳しくチェックしましょう。
第二新卒採用では、スキルや経験だけでなく、将来性を見据えた「ポテンシャル」と、自社で働くことへの「コミットメント力(熱意ややる気)」が重要です。
社会人経験が浅いからこそ、柔軟性や成長の伸びしろに期待できます。面接では、以下の点を意識して、応募者の可能性を見極めましょう。
コミットメント力を見極めることで、早期離職のリスクを軽減することも可能です。
第二新卒は中途採用に分類されるため、前職での業務経験やスキルは大きな評価ポイントとなります。面接では、以下の点を確認し、応募者のスキルと経験が自社のニーズに合致するかを見極めましょう。
前職の経験やスキルを軸にしつつ、熱意やキャリアパス、転職後に挑戦したいことが過不足なくアピールされているかを合わせて面接で確認するのがおすすめです。

ここでは第二新卒の採用面接で実際に使える質問例を12の質問事例にまとめました。
それぞれの質問で採用担当者がどんなポイントをチェックすべきかを解説していますので、ぜひ活用してください。
面接の第一印象を左右する最初の質問です。
自己紹介は、面接全体の印象を決定づけるため、先ほどの重視する3つのポイントと合わせて、以下のポイントをチェックしましょう。
【採用担当者チェックポイント】
自己PRは自己紹介と似ていますが、「何をやってきたか」「何ができるか」「今後どう貢献していきたいか」を確認できる質問です。
自己PRによって、求職者を採用した後に活躍しているイメージがわくかどうかも判断軸になります。
【採用担当者チェックポイント】
第二新卒面接においては、長所と短所を聞くのも一般的です。
採用担当者は、長所と短所を通して求職者の「人となり」をチェックし、自社の雰囲気にマッチしているかの判断材料にしましょう。
【採用担当者チェックポイント】
第二新卒の面接で志望理由を聞くときは「自社でなければならない」という独自の理由があるかをチェックしましょう。
自社で叶えたいことや自社だからこそ入社したい理由がないと「すぐに退職してしまうのではないか」という懸念を払拭できません。
【採用担当者チェックポイント】
転職理由も志望理由とともにマストの質問です。
転職理由では「前職ではやりたいことの実現が難しかったので転職をして叶えたい」「こういうキャリアプランを考えている」といった、前向きな理由かどうかをチェックしてください。
【採用担当者チェックポイント】
前職の退職理由もマストの質問です。
定着できる人材かどうかを見極めるために、仕事の価値観・ストレス耐性・待遇面や労働条件の不満が退職理由にないかを確認してください。
【採用担当者チェックポイント】
この質問では、求職者がどのようなポイントを「辛い」と感じるかをチェックします。
辛い経験や大変だったことを経てどのような学びがあったか、どう自身に生かしたかなどをもとに、ストレス耐性や課題への向き合い方を確認してください。
【採用担当者チェックポイント】
この質問では、求職者の仕事の向き合い方や価値観、成長意欲を確認することができます。
求職者が普段どのような意識を持って仕事をしているかを知ることで、主体性・向上心・責任感などの要素を見極められるでしょう。
【採用担当者チェックポイント】
この質問では、志望度の高さを確認するだけでなく、入社後のミスマッチを防ぐのが大きな目的です。
挑戦してみたいことややりたいことを聞くなかで、配属部署が変わることもあるかもしれません。
【採用担当者チェックポイント】
キャリアステップ(=キャリアプラン)も、第二新卒の面接で頻出の質問です。
志望度の高さを確認するだけでなく、仕事への価値観を知るためにも確認しましょう。また、理想のキャリアステップを持っていることで、成長意欲をチェックすることにもつながります。
【採用担当者チェックポイント】
この質問では、求職者がどのような企業を受けているかを知ることで、転職活動の軸を確認できます。
他にも受けている企業がある場合、他社と迷っている点などを確認し、それを払拭できるような情報を伝えるとよいでしょう。
【採用担当者チェックポイント】
最後は定番の質問です。求職者の意欲や志望度合いを測定したり、求職者側の疑問点を払拭したりする目的で、逆質問の時間を設けましょう。
【採用担当者チェックポイント】
上記の質問にプラスして、第二新卒採用の面接で実際に使える質問例を20の質問集にまとめました。
興味のある方は以下よりダウンロードしてください。
第二新卒の採用面接で使える20の質問集

第二新卒の採用面接で実際に使える質問例を20の質問集にまとめました。
質問に対する回答や態度で採用担当者がどんなポイントをチェックすべきかについても解説しています。

第二新卒の採用面接では、質問項目はもちろん、面接官全員が共通の認識を持ち、客観的な評価基準に基づいて判断することが非常に重要です。面接官ごとに評価基準がばらばらだと、適切な人材を採用できないおそれもあります。
ここでは第二新卒の採用面接で人材を適切に評価するためのポイントとして、以下3点を紹介します。
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
はじめに、採用したいポジションにマッチする「求める人材」を明確にしましょう。
求める人材を明確にすることで、どんなポイントを評価すべきなのか、各質問に対してどんな回答をプラスとし、マイナスとするのかなど、面接官同士での認識を揃えることができます。
また、求める人材像を具体的に定義し、共通認識を持つことで、採用後のミスマッチや早期離職のリスクを軽減することができます。
求める人材が不明瞭な場合は、人事担当だけでなく、配属先のメンバーや活躍しているキーパーソンにヒアリングをすることも大切です。
明確になった「求める人材像」に基づいて、具体的な評価項目を設定します。評価項目を決定したら面接官が共通の基準で評価できるように、面接評価シートを作成することをおすすめします。
具体的には、以下のようなシートを作成し、面接官が同じ基準で人材を評価できるようにしましょう。

PDFダウンロード:面接官評価シート
設定した評価項目に対して、具体的な評価基準を設けます。評価基準を設定する上で重要なのは、すべての面接官が同じ基準で判断できることです。
効果的な方法として評価基準を点数化することが挙げられます。点数化することで、主観的な印象に左右されず、一定の基準に基づいた客観的な採用判断が可能になります。
一般的な評価基準としては「良い・普通・良くない」の3段階評価や、「当てはまる・やや当てはまる・どちらとも言えない・やや当てはまらない・当てはまらない」の5段階評価などが用いられます。
各評価段階における具体的な基準を明確にし、面接官全員に共有することで、より客観的で公平な評価を実現することができます。

面接の評価・点数化には、主に「段階評価」と「加点方式」の2つの方法があります。
それぞれの特徴を理解し、自社の採用戦略や選考段階に最適な方法を選択することが重要です。
段階評価とは、下記のように段階的な評価基準を設け、応募者の回答や行動を段階的に評価する方法です。
この方法のメリットとして、以下3点が挙げられます。
特に、一次面接では多数の応募者が集まるケースが多いため、候補者を足切りする目的で段階評価を採用するケースも多いです。その場合「何点未満を足切りにするか」「この項目が最低点だと不合格」のように、基準を明確にしておきましょう。
また、段階評価では、何名かの候補者が同じ点数で並ぶ可能性があります。点数が並んだ際の内定者の決め方についても、事前に決めておくことをおすすめします。
加点方式はその名の通り、事前に設定した評価項目に基づき、評価項目に当てはまる要素や回答があれば加点し、最終的なポイント数で合否を判断する方法です。
加点方式のメリットには、以下のようなものがあります。
加点方式は、応募者の強みやポテンシャルを重視したい場合や、経験の浅い第二新卒の採用に適しています。
組み合わせの活用
一次面接では段階評価を行ってある程度人材を絞り込んだあとに、二次面接では加点方式を採用することで、より自社にマッチする人材のみを採用することが可能です。
第二新卒の採用面接をスムーズに進めるために、一般的な流れを確認しておきましょう。以下のステップを参考に、自社の面接プロセスを最適化してください。
ポイント
ポイント
新卒採用時よりも、ビジネスマナーに対する意識が緩くなっている可能性もあるため、基本的な動作がきちんとできているかを確認しましょう。
ポイント
応募者の回答内容だけでなく、上記のような非言語的な要素も評価に加えることで、より総合的な判断が可能になります。
ポイント
退室時の行動は、応募者の性格や仕事に対する姿勢を表すことがあるので、退室時の行動やマナーをしっかり観察しましょう。
本記事では、第二新卒の採用面接において、見極めるべき重要なポイントや面接で使える12の質問例、客観的な評価方法について詳しく解説しました。
第二新卒採用は新卒採用とは異なり、社会人経験を持つ人材を採用するため、スキルや経験に個人差があり、見極めが難しい側面があります。また、短期間での離職経験があるため、早期離職やミスマッチを懸念される方もいるかもしれません。
しかし、第二新卒は社会人としての基礎を持ちながらも、柔軟性や吸収力が高く、企業文化への適応力も期待できる大きなポテンシャルを秘めた人材であることも事実です。適切な選考を行うことで、企業の成長を加速させる即戦力として活躍してくれる可能性を秘めていると言えるでしょう。
採用面接の体系化に課題を感じていた企業様も、本記事で紹介した内容を参考に、自社に最適な採用プロセスを構築し、自社にマッチする優秀な人材の獲得につなげていただければ幸いです。
20の質問と採用担当者がチェックすべきポイント
第二新卒の採用面接で使える20の質問集
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