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お役立ち情報
すでに梅雨入りした地域もあり、じめじめとした季節になりました。
人事・採用担当者の皆様におかれましては、この時期も変わらず人材確保や組織活性化に知恵を絞っていらっしゃることと存じます。
採用ナレッジでは、そんな皆さまに役立つ情報をピックアップし、深掘りする「HR & 採用業界ニュース解説」を定期的にお届けしております。
今回は第9回目、前回に引き続き採用支援のベテラン内藤さんと、新人の田中さん、そして進行の小林の3人で、しっかり解説していきたいと思いますので、最後までお付き合いください。
採用に関するお悩み、ご相談ください!
採用におけるミスマッチ、採用費の高騰、採用した従業員の早期離職など、人材採用に関するお悩み・ご相談のある方はお気軽に内藤一水社までご連絡ください。採用業界のプロである私たちが丁寧にサポートします。
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さて、最初のニュースは、飲食業界で驚異の定着率を誇る門前仲町『ろくばん』さんの話題です。
社員の定着率が約8割って、すごい数字ですよね!
飲食店で8割って、夢のような数字じゃないですか!?どうやったらそんなことできるのですか?飲食業界って、人の入れ替わりが激しいイメージがありますけど…。
田中さん、良いところに気がつきましたね。まさしくそこがポイントなんですよ。
『ろくばん』さんのすごいところは、単に高待遇を提示するだけじゃないようです。彼らが大切にしているのは「人柄」。「お客様を大切にできる人」を重視して採用しているんですね。スキルは後からいくらでも身につけられる、という考え方のようですね。
なるほど…。技術より人柄ですか。それって、採用の幅も広がりそうですし、入社後のミスマッチも減りそうですね!
そうですね。さらに『ろくばん』さんでは、個々のスタッフの目標やライフスタイルに合わせて、柔軟な働き方を提案しています。例えば、「将来自分のお店を持ちたい」というスタッフには、そのためのノウハウを惜しみなく教える独立支援までしているようです。あとは「月にこれくらいの給料が欲しい」という目標を聞いて、それに合わせて勤務時間や業務内容を調整することもあるそうです。
それはすごいですね!そこまでスタッフ一人ひとりに寄り添うからこそ、エンゲージメントが高まって定着に繋がる、と。
まさにその通り。彼らは「完璧主義」を捨てて、スタッフにどんどん裁量権を与えているんです。もちろん困った時にはしっかりサポートする。昔の私だったら「気合と根性!」「背中を見て覚えろ!」なんて言ってたかもしれないけど、時代は変わったんですよ(笑)。中小企業が大手に勝つヒントは、こういう「人」を徹底的に大切にする姿勢にあるのではないかと思います。
なるほど!ウチの会社でも個々のメンバーの目標を聞いて、それを応援するような仕組みを考えたら、もっと定着率が上がるかもしれませんね!
続いては、米国の「失業率」に関する興味深いニュースです。
従来の失業率だけでは、労働市場の真の姿は見えない、という指摘があるそうですが?
失業率って国の経済状況を示す大事な数字ですよね?その「失業率」がもう古いって、なんだか数字の裏に隠された真実があるみたいでミステリー小説を読んでいる気分になりますね!
田中さん、良い感性してますね!まさにその通りです。私たちが普段ニュースで耳にする「失業率」は、正式には「U-3失業率」というもので、これは「積極的に仕事を探しているけれど、仕事が見つからない人」の割合を示しています。
え、それだけじゃないのですか?
そうですね。例えば、本当はフルタイムで働きたいのに、仕方なくパートタイムで働いている人や「もう仕事を探しても無駄だ…」と諦めて、求職活動自体をやめてしまった人たちは、このU-3失業率には含まれていないんですよ。健康診断で「異常なし」って言われたけど、実は影に隠れた病気があった、みたいなイメージかな(笑)。
なるほど!それでは、労働市場全体の活力を正確に把握することは難しいですね。
その通り。そこで注目されているのが「U-6失業率」のような、より広範な指標です。これは先ほど挙げたような「不本意なパートタイム労働者」や「求職意欲喪失者」もカウントに入れることで、労働市場の"隠れた部分"を可視化しようという試みですね。このU-6失業率を見ると、U-3よりも高い数値になることが多い。つまり、思った以上に労働市場に余裕があったり、潜在的な労働力が眠っていたりする可能性があるということです。
なるほど!では、採用担当者はU-6の数字もチェックしないと、本当の採用難易度を見誤る可能性があるってことですね!数字だけ見て一喜一憂しちゃダメだと。
そうとも言えますね。労働市場の「見えない部分」を理解することは、採用競争が激化する現代において、非常に重要な戦略になります。どこに、どんな潜在的な人材が隠れているのか、それを読み解く力こそが、これからの人事には求めらているのかもしれません。
最後のニュースは、深刻な人手不足が続くバス業界のお話です。
賃上げが難しい中で、各社がユニークな方法で運転手確保に知恵を絞っているようですね。
バスの運転手さんって、いつも朝早くから夜遅くまで大変だなぁと思ってましたが、こんなに人手不足が深刻だったなんて…。でも、各社さんの工夫がすごいですね!諦めない姿勢に感動しました!
そうですね。大型二種免許の保有者が減り続けている中で、バス会社はまさに「運転手争奪戦」の真っただ中。賃上げにも限界があるからこそ、お金以外の魅力で人材を惹きつけようとしているのがよく分かります。例えば、札幌の「じょうてつ」さんは、留学生をアルバイトで採用して、将来的に運転手として育成する計画を進めています。
留学生ですか!外国人材の活用ですね。
ええ。単に採用するだけでなく、日本語教育のサポートや、地域や社風に馴染んでもらうための工夫もしているようです。一方、浜松の「遠州鉄道」さんは、シニア層の活用に力を入れています。定年を延長するだけでなく、67歳まで正社員と同水準の給与を維持したり、無事故手当を大幅に増額したり、さらには脳の検査費用まで会社が負担する手厚さです。
それは魅力的ですね!長く安心して働ける環境って、すごく大事ですもんね。
その通り。さらに「フジエクスプレス」さんのように、パートタイムや短時間勤務を導入して、兼業を可能にすることで、より柔軟な働き方を提供しているケースもあります。昔は「運転手は男の仕事!」「フルタイムが当たり前!」なんて言われた時代もあったけど、今は多様性がキーワード。バスも人も、いろんなルートがあるってことですね(笑)。
賃金以外の部分で、いかに働きやすさや働きがいを高めるか、という知恵が詰まっていますね。
まさにその通りです。人手不足は多くの企業が直面している課題ですが、今日のニュースのように、多様な人材に目を向け、彼らが安心して長く働ける環境を整備することが、これからの採用競争を勝ち抜く鍵になるでしょう。
さて、内藤さん、田中さん、今回の3つのニュースから見えてくることは何でしょうか?
今回のニュースから見えてくるのは、もはや「企業が選ぶ時代」ではなく、「企業が選ばれる時代」だということですね。飲食店の「ろくばん」さんが示すように、高待遇だけではない「人」を大切にする文化や柔軟な働き方が、高い定着率を生み出しています。また、失業率の議論からは、数字の裏に隠された潜在的な労働力の存在が明らかになり、バス業界の事例からは、賃上げが難しい中でも、外国人材やシニア層、パートタイムなど多様な人材を受け入れ、働きやすい環境を整える知恵が示されました。
本当に、人手不足ってどこも同じ悩みなんだなって、改めて感じました。でも、それぞれの会社が工夫を凝らして、社員や求職者の心をつかもうとしている姿を見て、すごく勇気をもらいました!私ももっと勉強して、選ばれる会社づくりをお手伝いしたいです!
お二人ともありがとうございました。人材確保が喫緊の課題となる今、人事・採用担当者の皆さまは、今回ご紹介したような取り組みからヒントを得て、自社の魅力を高める努力に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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