2025年5月の採用市場動向

厚生労働省が6月27日に発表した5月の有効求人倍率（季節調整値）は1.24倍で、前月と比べて0.02ポイント低下しました。新規求人倍率（季節調整値）は2.14倍となり、前月を0.10ポイント下回っています。
また、総務省が同日発表した5月の完全失業率（季節調整値）は前月と同率の2.5%でした。

有効求人倍率は仕事を探す人1人に対し、企業から何件の求人があるかを示しますが、5月は企業からの有効求人（季節調整値）が前月と比べ0.3%増加し、働く意欲のある有効求職者（季節調節値）は1.5%増え、有効求人倍率は1.24倍となりました。
また、雇用の先行指標となる新規求人数（原数値）は前年同月比で5.2%減少しました。

産業別にみると、 運輸業,郵便業（0.1％増）で増加となり、宿泊業,飲食サービス業（19.3％減）、卸売業,小売業（11.1％減）、教育,学習支援業（8.6％減）などで減少となりました。

5月の就業者数は6838万人、前年同月比72万人の増加となり、34か月連続で増加しています。
産業別就業者を前年同月と比べるとs｢医療，福祉」、｢サービス業（他に分類されないもの）」、「情報通信業」などが増加しています。
完全失業者数は183万人で、前年同月に比べ10万人減り、4ヶ月連続で減少しました。
求職理由別に前年同月と比べると、｢勤め先や事業の都合による離職」が2万人、「自発的な離職（自己都合）」が3万人、「新たに求職」が5万人減少しています。

以下は、厚生労働省が毎月発表している都道県別の有効求人倍率（直近3ヶ月）をまとめた表です。