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2024.10.07最終更新日2024.10.07

【SEO・セキュリティ対策の第一歩】SSL未対応のリスク・常時SSL化導入手順

【SEO・セキュリティ対策の第一歩】SSL未対応のリスク・常時SSL化導入手順

「貴社のWEBサイトは本当に安全ですか?」この問いにドキッとした方は必見です。
今日、多くのWEBサイトがインターネット上に存在し、特に個人情報を扱うサイトではセキュリティ対策が欠かせません。SSL(Secure Sockets Layer)は、インターネット通信を暗号化することで、情報漏洩のリスクを大幅に低減する技術を指し、常時SSL化はもはや企業のWEBサイトにとって必須の技術といえます。

この記事では、SSL未対応がもたらすリスクや常時SSL化を導入する手順を具体的に紹介しています。ホームページの運営に携わっていない方にも、自社のWEBサイトを保護し、ユーザーの信頼を得るための基礎知識を身につけてもらうことを目指しています。

常時SSL化で安全なホームページ運営

貴社のホームページは安全に運用されていますか?常時SSL化は、サイト訪問者の信頼を高め、セキュリティリスクを低減するために必要不可欠です。中小企業の皆様にも安心して導入いただけるよう専門のスタッフが丁寧に対応いたします。

まずはこちらから無料相談

今更聞けない「常時SSL化」とは?

「常時SSL化」とは、ウェブサイト全体でSSLを使用して通信を暗号化し、安全性を確保する方法です。特に問い合わせフォームなどで個人情報を扱うサイトにおいて、必須の設定と言えるでしょう。

SSL(Secure Sockets Layer)とは何か?

SSL(Secure Sockets Layer)は、インターネット上でデータを安全にやり取りするための技術です。この技術は、通信データを暗号化することで、第三者がそのデータを盗聴したり改ざんしたりするのを防ぐ役割を果たします。具体的には、SSLによりユーザーとWEBサイトの間で送受信されるデータがランダムな文字列に暗号化されることによって、セキュリティが強化されます。

SSLは、安全なインターネット通信を実現するための重要な技術であり、SSLを導入することでWEBサイトのセキュリティレベルが飛躍的に向上します。
多くのWEBサイトが常時SSL化を進める理由もここにあります。安全で信頼性の高い通信を保証するために、現代のWEB環境においてSSLの導入は必須となっています。

SSL化されたページかを確認する簡単な方法|httpとhttpsの違いとは?

SSL化されているページかどうかを確認するのは非常に簡単です。WEBサイトのURLを見るだけで判別可能です。

通常の「http」は「HyperText Transfer Protocol」の略で、インターネット上でハイパーテキストを転送するためのルールを表しています。一方、「https」は「HyperText Transfer Protocol Secure」の略で、これに「Secure(セキュア)」が加わり、より安全にデータをやりとりする仕組みです。

URLが「https」で始まっていれば、そのページはSSL化されており、安全な通信が行われていることを意味します。逆に「http」のままのサイトはSSL化されておらず、データが暗号化されていないため、セキュリティ上のリスクが高くなります。

なぜ常時SSL化が求められるのか

常時SSL化の流れは、2018年7月にリリースされた「Google Chrome 68」が「http」のままのサイトについて、アドレスバーに「保護されていません」という警告を表示するようになったことから一気に広がりました。
更に、個人情報や機密データの保護が一層重要視され、WEBサイト訪問者が安心して利用できる環境を整えることが企業に求められるようになったのも大きな理由です。

具体的にはまず、セキュリティの観点から、SSL化によってデータ通信が暗号化され、第三者による盗聴や改ざんのリスクが大幅に軽減されます。これにより、顧客やユーザーが個人情報を入力する際の不安を減らすことができます。
また、常時SSL化は技術的な向上だけでなく、ユーザーの信頼を築く上でも重要です。Google Chromeだけではなく、多くのブラウザでSSL未対応サイトに警告が表示され、これが原因でユーザーがサイトを離脱してしまうことがあります。

インターネット上のセキュリティを強化し、ユーザーの信頼を高めるために、常時SSL化は今や不可欠な要素となっています。単なるセキュリティ対策としてだけでなく、全体的なウェブサイトの評価を高めるためにも、SSLの導入は重要です。

SSL未対応によるリスク

SSL未対応のウェブサイトは、多くのリスクに晒されています。
具体的には以下の3点が挙げられます。

  • データセキュリティの脆弱性
  • ユーザー離脱リスク
  • SEOへの悪影響

 それぞれのリスクについて詳しく見ていきましょう。

データセキュリティの脆弱性

SSL未対応のサイトでは、ユーザーが入力した個人情報などのデータが暗号化されずに送信されるため、第三者に盗聴や改ざんされるリスクが高くなります。特に、ネットショッピングや会員登録を扱うサイトでは、顧客のデータが外部に漏洩する可能性があり、重大なトラブルに発展する危険性があります。

このようなセキュリティ事故が発生すると、企業の信頼が大きく損なわれ、法的な責任を問われることもあります。SSL未対応のままでは、ビジネスの信頼性が著しく低下し、将来的な顧客離れやブランドイメージの悪化につながる可能性が高まります。

ユーザー離脱リスク

SSL未対応のサイトにアクセスすると、多くのブラウザが「この接続は安全ではありません」と警告を表示します。この警告は、ユーザーにそのサイトがセキュリティ上のリスクを抱えている可能性があることを知らせるものです。

特に、個人情報を入力する場面でこの警告が表示されると、ユーザーは不安を感じ、サイトを離脱する可能性が高くなります。結果として、せっかく集客できたユーザーが購入や問い合わせに至る前にサイトを離れてしまうため、コンバージョン率の低下を招くことになります。

SEOへの悪影響

Googleは2014年からSSL化されたサイトを検索ランキングの一つの要因として評価しています。
この評価基準によりSSL未対応のサイトは、検索エンジンの結果ページでSSL対応の競合サイトに比べて不利な立場に置かれることが増えています。特に競争が激しい業界やキーワードでは、SSL未対応が原因で検索順位が低下し、結果的にオーガニックトラフィックが減少するリスクがあります。

SSLの種類

SSL証明書にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる機能と用途があります。自分のウェブサイトに最適なSSL証明書を選ぶためには、これらの違いを理解することが重要です。
企業のWEBサイトは、「独自ドメイン(※)」で運用されるケースが多いので、独自ドメインに対して設定する独自SSLの種類について解説します。

※独自ドメインとは、世界に1つしかないオリジナルのドメインのこと。当社の場合「naito.jp」という独自ドメインを取得し、ホームページのURLやメールアドレスに利用しています。

3種類ある独自SSL

独自SSLには主に3種類の証明書が存在し、それぞれ異なる特性と用途を持っています。

種類 認証レベル 内容
ドメイン認証型(DV) ★☆☆ 小規模なウェブサイトや個人サイトに適しています。
ドメインの所有を確認するだけで発行されるため手続きは簡単で、発行までの時間が短いのが特徴。
企業認証型(OV) ★★☆ ドメイン所有者の情報に加えて、組織の実在性も確認されます。
個人情報や取引データを取り扱う企業は、このレベルの認証が求められることが多いです。
拡張認証型(EV) ★★★ OVよりさらに厳しい審査が必要です。
eコマースサイトや金融機関など、特に高い信頼性が求められるウェブサイトで使用されます。

認証レベルが高くなるほど審査が厳しくなり、ユーザーに高い信頼性をアピールできます。
但し、証明書の種類(認証レベル)による、暗号化の強度に違いはありません。
ドメイン認証型であってもデータ通信におけるセキュリティは担保されますし、SEOとしてもデメリットはありません。従ってWEBサイト上で頻繁に個人情報のやり取りがある場合や個人情報を含む会員ページ必要などという特別ケースでない限り、ドメイン認証型のSSLで問題ないと言えるでしょう。

常時SSL化導入の具体的な手順

SSL証明書の選び方:無料vs有料

SSL証明書には無料と有料の選択肢があり、ビジネスの規模やセキュリティ要件に応じて選ぶことが重要です。

無料SSL証明書

無料SSL証明書は、WEBサーバーを提供するホスティング業者がサーバーの標準機能の一つとして提供している(※)ことが多く、簡単に導入できることが最大のメリットです。無料といっても基本的な暗号化機能はそなえていますので、小規模なビジネスサイトであれば無料SSLで十分と言えるでしょう。代表的な無料SSL証明書には、Let's Encryptがあり、多くの中小規模サイトで導入されています。

※WEBサーバーの標準機能に無料SSLがない場合、基本的には有料のSSL証明書をご利用いただくことになります。

有料SSL証明書

有料のSSL証明書は、ドメイン認証に加えて、企業認証型(OV) や 拡張認証型(EV) などが提供され、企業サイトの信頼性を高める要因として機能し、より高いレベルの信頼性をユーザーに伝えることができます。
特にEV SSL証明書は、ブラウザのアドレスバーに企業名が表示され、より信頼感を与えることができます。大規模なECサイトや金融機関などは、有料のSSL証明書を利用するのが一般的です。

WEBサーバーへの設定

SSL証明書を取得した後、次に行うのがWEBサーバーへの設定です。
特に有料SSL証明書の場合、取得した証明書をWEBサーバーへインストールする必要がありますが、ホスティング業者によっては取得からインストールまでを代行してくれるサービスもありますで、以下の手順を確認し、難しそうであれば代行を検討することをおすすめします。

【一般的なWEBサーバーへの設定方法】

SSL証明書の取得
SSL証明書を選び、申し込みが完了したら、証明書ファイルが提供されます。証明書には、中間証明書や秘密鍵が含まれる場合があるため、すべてのファイルを正しく取得します。
サーバーへの証明書のインストール
一般的にはサーバーの管理画面(コントロールパネル)を使って、取得した証明書をアップロードし、インストールします。サーバーの種類によって手順が異なるため、使用しているサーバーに応じた設定手順に従う必要があります。
HTTPSポートの設定(※)
サーバーのファイアウォールやセキュリティ設定で、HTTPS用のポートが開放されていることを確認します。HTTPS通信を許可することで、SSL証明書を使用した安全な接続が可能になります。
サーバー再起動(※)・動作確認
設定が完了したら、サーバーを再起動して、証明書が正しくインストールされているか動作確認を行います。ブラウザでサイトにアクセスし、「https://」で安全に表示されるかを確認してください。

(※)サーバー契約によって、これらの作業は必要ない場合があります。

WEBサイト全体への適用:コンテンツのhttps対応

SSL証明書をサーバーにインストールし「https://」でWEBサイトが表示されても、WEBサイト全体が完全にhttps対応している訳ではありません。すべてのコンテンツをhttpsに対応させる必要があります。

内部リンクの変更
サイト内のすべてのリンク(画像、CSS、JavaScript、内部ページリンクなど)を「http」から「https」に変更します。
Mixed Contentの解消
ページの一部(画像やスクリプト)が「http」で配信されている場合、ブラウザで「このページは完全には安全ではない」という警告が表示されることがあります。すべてのリソースがhttpsで配信されるように設定し、Mixed Contentを解消する必要があります。
リダイレクト設定
旧URL(http://)にアクセスしたユーザーが自動的に新URL(https://)にリダイレクトされるようリダイレクトを設定します。これにより、SEOの評価が維持され、古いリンクを使用しているユーザーも適切にhttpsページへ誘導されます。

これらの手順をすべて完了することで、ウェブサイト全体を完全にhttps対応にでき、SEO効果を維持しつつ、ユーザーに安全な環境を提供することができます。

常時SSL化に関するよくある質問

無料のSSL証明書でも本当に大丈夫?

無料のSSL証明書は、基本的なセキュリティ機能を提供し、データの暗号化を行います。小規模なビジネスサイトであれば無料のSSL証明書でも十分対応できます。Let's Encryptなどの無料SSL証明書は、多くのサイトで利用されており、安全性や暗号化レベルは有料のものと変わりません。
結論として、無料SSL証明書でも暗号化機能に問題はありませんが、信頼性やサポートが必要な場合は有料SSL証明書の導入を検討することをおすすめします。

問い合わせフォームはhttps化しているが全ページSSL化の意味は?

Google Chromeなどの主要なブラウザは、SSL化されていないページに「この接続は安全ではありません」という警告を表示します。これにより、ユーザーはサイト全体に対して不信感を抱く可能性があります。全ページをSSL化することで、ユーザーがサイト内のどのページでも安心して閲覧できるようになります。
また、問い合わせフォームだけではなく、全ページをSSL化することで、Webページの全通信が暗号化され、第三者によるデータの盗聴や改ざんのリスクを防ぎます。

常時SSL化にかかる費用は?

常時SSL化にかかる費用は、主に以下の要素によって異なります。

SSL証明書の料金
無料SSL証明書を利用する場合は、証明書自体の費用は不要です。有料SSL証明書の場合、数千円から数十万円まで幅があります。ドメイン認証(DV)、企業認証(OV)、拡張認証(EV)のいずれか、証明書発行元によって費用が変動します。
サーバーの設定費用
自社で設定できる場合、費用は発生しませんが、ホスティング業者等に代行する場合は、設定費用が数千円から数万円程度かかることがあります。
コンテンツ修正費用(WEBサイト全体への適用)
内部リンクの変更やリダイレクト設定が必要です。自社で対応可能な場合、費用は発生しませんが、制作会社に依頼する場合は追加費用が必要です。費用はサイトの規模やコンテンツの複雑さに応じて異なりますが、数万円から数十万円の範囲で発生することが一般的です。

まとめ:常時SSLでセキュリティーと信頼を

常時SSL化は、インターネット上のデータを安全に守り、ユーザーからの信頼を得るために、もはや欠かせないセキュリティ対策です。この記事で述べた通り、SSL化を怠ることはデータ漏洩のリスクだけでなく、ユーザー離脱やSEOの不利といった重大な影響をもたらします。

常時SSL化を導入することで、企業は安心してウェブサイトを運営でき、顧客も安全な環境でサービスを利用することができます。SSL未対応の企業については、信頼性の高いウェブサイト運営を目指すため、今すぐ常時SSL化を検討することがビジネス成功への第一歩となるでしょう。

常時SSL未対応の方へ

内藤一水社は中堅・中小企業を中心にホームページの作成やリニューアルを多数手がけています。常時SSL化についても専門のスタッフがSSL証明書の選定、サーバーへのインストール、コンテンツ修正など幅広く対応していますのでお気軽にお問い合わせください。

常時SSL化で安全なホームページ運営

貴社のホームページは安全に運用されていますか?常時SSL化は、サイト訪問者の信頼を高め、セキュリティリスクを低減するために必要不可欠です。中小企業の皆様にも安心して導入いただけるよう専門のスタッフが丁寧に対応いたします。

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