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2025.04.14最終更新日2025.04.16

ビルメン採用でよく聞く「4点セット」とは?「三種の神器」との違い、採用時の評価方法を解説

ビルメン採用でよく聞く「4点セット」とは?「三種の神器」との違い、採用時の評価方法を解説

ビルメンテナンス業界の採用現場で「4点セット」「三種の神器」という言葉を聞いたことはありませんか?よく耳にするものの実際に何を意味し、どのような価値があるのか分からないという人事・採用担当者の皆さまも多いのではないでしょうか?

本記事では、そんな人事・採用担当者の方々の疑問を解消し、ビルメン採用を成功に導くための基礎知識として「ビルメン4点セット」と「三種の神器」について徹底解説します。それぞれの資格が指す具体的な内容から、混同しやすい2つの資格セットの違い、採用時にどのように評価すべきかまで、採用担当者が知っておくべき知識をご紹介します。

この記事を読めば「4点セット」「三種の神器」に関するモヤモヤを解消するだけでなく、応募者のスキルを正しく見抜き、自社に最適な人材採用を実現できるはずです。ぜひ最後までお読みください。

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ビルメン採用の基本資格「ビルメン4点セット」とは何か?

「ビルメン4点セット」とは、ビルメン業界で基本的な資格として広く認知されている4つの資格をまとめた総称です。特定の公的機関や業界団体が公式に定義しているわけではありませんが、長年の業界慣習の中で、ビルメン業務を行う上で実務に直結し、汎用性が高く、かつ取得しやすい資格の組み合わせとして定着しています。

ビルメン4点セットが重要視される理由は、ビルメンテナンスの業務が多岐にわたるからです。電気設備、空調設備、給排水設備、消防設備など、ビルには様々な設備が組み込まれており、それぞれの設備の保守・点検には専門知識が求められます。「4点セット」はこれらのビル設備管理の基礎となる知識・スキルを網羅的にカバーできるため、多くのビルメン企業が採用の必須条件、もしくは歓迎条件として掲げています。

「ビルメン4点セット」を構成する4つの資格について、概要、ビルメン業務での役割、採用時の評価ポイントを一つずつ見ていきましょう。

電気工事士(第二種または第一種)

電気工事士は、一般用電気工作物や自家用電気工作物の電気工事を行うための国家資格です。第二種と第一種があり、第一種の方が扱える電気工作物の範囲が広くなります。

ビルメン業務での役割
ビル内の電気設備の保守・点検、修理、改修工事など、電気に関わる幅広い業務を担当します。具体的には、照明器具の交換、コンセントやスイッチの修理、配線工事、受変電設備の日常点検などが挙げられます。電気はビル設備の根幹であり、電気工事士はビルメン業務において不可欠な存在と言えるでしょう。
評価ポイント
第二種電気工事士は、一般家庭や小規模な事業所などの電気工事を行うのに必要な資格ですが、ビルメン業界では第二種以上、特に第一種電気工事士の資格保有者は高く評価されます。第一種電気工事士は、より大規模な電気設備の工事も担当できるため、より高度な業務を任せられると期待されるためです。実務経験と合わせて評価することで即戦力として期待できる人材かどうかを見抜くことができます。

ボイラー技士(2級ボイラー技士以上)

ボイラー技士は、ボイラーの運転、点検、整備などを行うための国家資格です。特級、1級、2級と種類があり、それぞれ扱えるボイラーの規模が異なります。ビルメン業界では、2級ボイラー技士以上の資格が求められることが一般的です。

ビルメン業務での役割
ビルで使用されるボイラー設備の運転・管理、定期的な点検、メンテナンスを行います。ボイラーは、暖房や給湯など、ビル内の快適な環境を維持するために重要な設備です。ボイラー技士は、ボイラーの安全な運転を確保し、効率的なエネルギー管理を行うことでビルの運営を支えます。
評価ポイント
2級ボイラー技士は、小規模から中規模ボイラーの取り扱いが可能な資格であり、ビルメン業務において基本的な資格と位置づけられます。1級ボイラー技士以上の資格保有者は、より大型のボイラー設備の管理もできるため、大規模なビルや工場などの案件に対応できる人材として評価できます。ボイラーの実務経験と資格を合わせて評価することで、ボイラー設備の運用・管理を安心して任せられる人材かどうかを見極めることができます。

冷凍機械責任者(第三種冷凍機械責任者以上)

冷凍機械責任者は、冷凍設備(冷凍機)の保安監督を行うための国家資格です。第一種、第二種、第三種と種類があり、それぞれ扱える冷凍設備の規模が異なります。ビルメン業界では、第三種冷凍機械責任者以上の資格が求められることが一般的です。

ビルメン業務での役割
ビルで使用される空調設備や冷凍冷蔵設備の保安管理、定期点検、メンテナンスを行います。冷凍機は、ビル全体の空調システムの中核となる設備であり、冷凍機械責任者は、快適な室内環境を維持するために重要な役割を担います。また、冷凍設備はエネルギー消費量が大きいため、省エネ運転の知識も求められます。
評価ポイント
第三種冷凍機械責任者は、比較的小規模な冷凍設備の保安監督ができる資格ですが、ビルメン業界では最低限必要な資格と認識されています。第二種、第一種冷凍機械責任者の資格保有者は、より大規模な冷凍設備の管理もできるため、大規模施設や特殊な冷凍設備を持つビルに対応できる人材として高く評価されます。冷凍設備の実務経験と資格を総合的に判断し、空調設備の保守・管理を的確に行える人材を選抜しましょう。

危険物取扱者(乙種4類など)

危険物取扱者は、消防法で定められた危険物を取り扱うための国家資格です。甲種、乙種、丙種があり、乙種はさらに1類から6類に分類されます。ビルメン業界では、乙種4類(乙4)の資格が特に重要視されます。

ビルメン業務での役割
ビルで使用される危険物(主に燃料や塗料など)の取り扱い、保管、点検、保安監督を行います。乙種4類は、引火性液体であるガソリン、灯油、軽油、重油、アルコール類などを扱える資格であり、非常用発電機やボイラーなどの燃料、清掃用溶剤、塗料など、ビルメン業務で扱う頻度の高い危険物をカバーできます。危険物取扱者は、火災予防、安全管理の面で重要な役割を担います。
評価ポイント
乙種4類は、ビルメン業務において必須に近い資格とされており、多くの求人で応募条件や歓迎条件に指定されています。他の種類の危険物取扱者資格も、業務内容によっては評価対象となります。危険物の取り扱い経験や、安全管理に対する意識なども合わせて評価することで、安全に業務を遂行できる人材を見抜くことが重要です。

これら4つの資格は、電気、熱供給、冷却、危険物管理という異なる業務領域をカバーし、それぞれが建物の安全な運営を支える四本柱として機能していると言えるでしょう。従って、ビルメン4点セット保有者は、各分野における高度な専門性を発揮し、トラブル発生時の迅速な対応や定期的な点検、予防保全の計画策定において大きなアドバンテージを持っているため、「4点セット」の有無は採用評価を大きく左右すると言えるでしょう。

定番資格セット「ビルメン三種の神器」とは何か?

「ビルメン4点セット」と並んでよく耳にする「ビルメン三種の神器」とはビルメン業界で非常に価値が高く、取得難易度も高いとされる3つの資格を指します。神器という名の通りこれらの資格保有者は、高度な専門知識と技術を持つプロフェッショナルとして、業界では一目置かれる存在と言えるでしょう。

ビルメン「三種の神器」とは以下の3つの資格を指します。

  • 電気工事士(第二種または第一種)
  • 建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)
  • エネルギー管理士

それぞの資格について詳しく解説します。

第三種電気主任技術者(電験三種)

第三種電気主任技術者(通称:電験三種)は、事業用電気工作物の保安監督を行うための国家資格です。電気主任技術者には、第一種、第二種、第三種があり、それぞれ保安監督できる電気工作物の規模が異なります。第三種電気主任技術者は、比較的小規模な事業用電気工作物(具体的には、電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物)の保安監督を行えます。

ビルメン業務での役割
電験三種は、「三種の神器」の中でも最も重要な資格と言えるでしょう。ビルに設置されている受変電設備や発電設備などの事業用電気工作物は、電気事業法に基づき、電気主任技術者を選任し、保安監督を行わせる必要があります。電験三種は、ビル全体の電気設備の保安管理、電気事故の防止、電気設備の効率的な運用など、ビル設備の根幹を担う重要な役割を担います。まさに、ビル電気管理のエキスパートと言える存在です。
評価ポイント
電験三種は、難易度の高い国家資格であり、取得には高度な電気工学の知識が必要です。そのため、電験三種保有者は、電気設備に関する深い知識と高い技術力を持つ証明となり、ビルメン業界では非常に高く評価されます。電験三種を保有していることは、即戦力として期待できるだけでなく、将来の幹部候補としても期待できる人材であることを示唆します。

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)

建築物環境衛生管理技術者(通称:ビル管理士)は、特定建築物(百貨店、事務所、学校、ホテルなど、一定規模以上の建築物)の環境衛生を維持・向上させるための国家資格です。主に建物内の空気環境、給排水、照明、騒音など、人々の健康を守るための環境衛生全般を適正に維持管理する業務を行います。法令や各種規制に基づき、建物の利用者が安心・快適に過ごせる環境づくりに必要な知識と技術の習得が求められます。

ビルメン業務での役割
ビル管理士は、建物全体の環境衛生の維持管理を担います。具体的には、空調・換気設備や給排水設備、清掃、害虫防除など、室内環境の質を左右する各設備の運用状況をチェックし、問題の早期発見と対策、予防的なメンテナンスを推進します。これにより入居者の健康や快適性を確保し、長期的な建物の資産価値の向上にも貢献する重要な役割を果たします。
評価ポイント
ビル管理士は、特定建築物に必ず選任が必要な国家資格であり、その取得には幅広い知識と経験が求められます。そのため、ビル管理士の資格保有者は、建築物の環境衛生管理に関する深い知識と高い専門性を持つ証明となり、ビルメン業界では非常に高く評価されます。ビル管理士を保有していることは、環境衛生管理業務において即戦力として期待できるだけでなく、将来の管理職候補としても期待できる人材であることを示唆します。

エネルギー管理士

エネルギー管理士は、工場や事業場におけるエネルギーの使用の合理化に関する法律に基づき、エネルギー管理を行うための国家資格です。エネルギー管理士は、電気分野と熱分野の2種類があり、それぞれ工場や事業場で使用する電気または熱エネルギーの効率的な利用を推進する役割を担います。エネルギー管理士は、エネルギー消費量の多い事業場に選任が義務付けられており、エネルギーコストの削減や環境負荷の低減に貢献します。

ビルメン業務での役割
エネルギー管理士は、冷暖房、照明、給排水設備など、あらゆるエネルギー消費設備の運用効率を監視・解析します。これにより、エネルギーの無駄を削減し、運用コストの低減や環境負荷の低減を実現するとともに、エネルギーの適正使用を継続的に維持するための改善策の提案・実施を担います。建物全体のエネルギーマネジメントの中核を成す役割となります。
評価ポイント
エネルギー管理士は、エネルギー消費量の多い事業場に選任が必要な国家資格であり、エネルギーに関する高度な知識と管理能力が求められます。そのため、エネルギー管理士の資格保有者は、エネルギー管理に関する深い知識と高い専門性を持つ証明となり、ビルメン業界では非常に高く評価されます。エネルギー管理士を保有していることは、省エネルギー化の推進において即戦力として期待できるだけでなく、将来のエネルギー管理部門のリーダー候補としても期待できる人材であることを示唆します。

徹底比較:「4点セット」と「三種の神器」の違いとは?

まずは、構成資格の種類をあらためて一覧表で比較してみましょう。

ビルメン4点セット
電気工事士(第二種または第一種)、ボイラー技士(2級以上)、冷凍機械責任者(第三種以上)、危険物取扱者(乙種4類など)
ビルメン三種の神器
電気工事士(第二種または第一種)、建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)、エネルギー管理士

「4点セット」と「三種の神器」は、どちらもビルメン業界で重要な資格群ですが、その構成とカバーする領域には明確な違いがあります。
「4点セット」が幅広い基礎的なビルメンテナンススキルを証明するのに対し、「三種の神器」は、特に電気設備、環境衛生、エネルギー管理というビル設備の中でも根幹となる3つの領域を専門的にカバーする資格セットと言えるでしょう。

資格取得の難易度の違い:合格率や必要勉強時間

次に各資格の難易度を比較してみましょう。 一般的に合格率や必要勉強時間は難易度を測る指標となります。

資格名 合格率 (目安) 必要勉強時間 (目安) 難易度 (主観)
第二種電気工事士 60%前後 50~100時間 比較的易しい
2級ボイラー技士 50%前後 80~150時間 普通
第三種冷凍機械責任者 30%前後 100~200時間 やや難しい
危険物取扱者 乙種4類 30~40% 50~100時間 普通
第三種電気主任技術者 (電験三種) 10%~20% 300~500時間 非常に難しい
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 15%~20% 200~400時間 難しい
エネルギー管理士 10%~20% 200~400時間 非常に難しい

※合格率、必要勉強時間はあくまで目安であり、個人の学習状況や背景知識によって大きく変動します。

表から明らかなように、第三種電気主任技術者(電験三種)、建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)、エネルギー管理士はいずれも難易度の高い資格です。合格率が低く、必要な勉強時間も長期にわたるため、計画的な学習と集中的な努力が求められます。

一方、「4点セット」に含まれる資格は、比較的取得しやすいものから、やや難易度の高いものまで幅がありますが、全体として実務経験を積みながら、計画的に取得を目指せる難易度と言えるでしょう。

採用評価での違い

採用評価において「4点セット」と「三種の神器」はどのように評価すればいいでしょうか? 経験者採用と未経験者採用に分けて考えてみましょう。

経験者採用の場合

「三種の神器」は、電気設備、環境衛生、エネルギー管理の各分野における専門知識とスキルを証明するものであり、即戦力としての期待に加え、将来的な幹部候補としてのポテンシャルも秘めているため、高く評価しても問題ないでしょう。特に「電験三種」はその中でも最も重要な資格と言えます。一方、「4点セット」は基本的な資格としてみなし「三種の神器」と比べると評価の重みは低くなります。

しかし、経験者採用の場合、実務経験が最も重要なポイントとなります。候補者がどのような現場で、どのような業務に従事し、どのような実績を上げてきたのかを具体的に確認し、自社のニーズに合致した経験を持つ人材を高く評価しましょう。

未経験者採用の場合

未経験者の場合は、まず「4点セット」を重視します。これはビルメンテナンス業務の基礎知識を既に習得している証拠と捉え、学習意欲やポテンシャルの高さを示す指標となります。さらに「三種の神器」を保有している場合は、加点要素と考えましょう。未経験ながらこれらの資格を持っている候補者は、非常に高い学習能力や意欲を示しており、大きなアドバンテージとなります。
未経験者の採用では資格も大切ですが、素直さ、真面目さ、学習意欲、コミュニケーション能力など、人柄や将来性も併せて、複合的に検討することが重要です。

「4点セット」「三種の神器」を採用時にどのように評価する?

「ビルメン4点セット」と「ビルメン三種の神器」の違いについて解説しましたが、採用活動の現場で「4点セット」「三種の神器」をどのように評価し、選考に活かしていくべきか、具体的な方法について解説します。

求人票での効果的な資格表記:ポジションに合わせた資格の書き分け

求人票は、求職者にとって企業の第一印象を決定づける重要なツールです。資格要件の書き方一つで、応募者の質と数が大きく変わる可能性があります。「4点セット」「三種の神器」を効果的に表記し、求める人物像に合致する応募者を集めましょう。

未経験者歓迎のポテンシャル採用
「歓迎要件」として「ビルメン4点セット」を記載。
「歓迎する資格:第二種電気工事士、2級ボイラー技士、第三種冷凍機械責任者、危険物取扱者(乙種4類)いずれかをお持ちの方」のように、必須ではなく入社後の学習意欲を促すニュアンスで記載します。
経験者採用
「必須要件」または「優遇要件」として「ビルメン4点セット」または「三種の神器」を記載。ポジションのレベルや求めるスキルに合わせて、必須・歓迎・優遇を使い分け、具体的な資格名を明記しましょう。また、電気工事士であれば第二種だけでなく第一種も歓迎する旨を、ボイラー技士であれば2級以上、1級保有者を優遇する旨を明記するなど、グレードを示すことで、よりスキルレベルの高い人材へのアピールが可能です。

履歴書・職務経歴書評価でのチェックポイント

履歴書や職務経歴書は、応募者のスキルや経験を把握するための重要な情報源です。資格欄を評価する際のチェックポイントと注意点について解説します。

資格の種類とグレード
「4点セット」「三種の神器」に含まれる資格の種類、そして電気工事士やボイラー技士などのグレードを確認します。求人票の要件に合致しているか、ポジションに必要なスキルレベルを満たしているかを判断します。
資格の取得年月日
資格の取得年月日を確認することで、資格取得からの経過年数を把握できます。経験者採用の場合、資格取得後の実務経験と合わせて評価することで、資格が実務に活かされているかを判断する材料となります。また、最新の資格を保有している場合は、継続的な学習意欲を評価できます。
自己PR欄や職務経歴との整合性
資格欄だけでなく、自己PR欄や職務経歴の記述内容も確認し、資格がどのように業務に活かされてきたか、どのような実績に繋がっているかを読み取ります。

履歴書・職務経歴書での評価については、資格の有無だけで判断せず、あくまでスキル評価の参考情報として捉えましょう。資格を持っていても実務経験が不足している場合や、逆に資格はなくても実務経験が豊富な場合もあります。総合的な視点で評価することが重要です。

面接での質問例

面接は、履歴書や職務経歴書だけではわからない、応募者の人柄やコミュニケーション力、そして資格を業務でどのように活かせるかを深掘りする絶好の機会です。効果的な質問例を紹介しますので、参考にしてください。

資格取得の動機と経緯
「これらの資格を取得しようと思ったきっかけは何ですか?」「資格取得のためにどのような努力をされましたか?」といった質問を通して、資格取得への意欲や学習能力、目標達成力を探ります。
資格取得後の実務経験
「これらの資格を活かして、どのような業務経験を積んでこられましたか?」「具体的な業務内容や、資格がどのように役立ったか教えてください。」といった質問で、資格が実務に活かされているか、具体的な業務遂行能力を確認します。
資格に関する知識と応用力
「(資格に関連する専門知識について)〇〇についてご存知ですか?」「もし現場で△△のような問題が発生した場合、どのように対応しますか?」といった質問で、資格で得た知識の理解度や応用力、問題解決能力を評価します。
今後の資格取得への意欲
「今後、さらに取得したい資格はありますか?」「キャリアアップのために、どのような資格取得を目指していますか?」といった質問で、継続的な学習意欲やキャリアビジョンを確認します。

実技試験や経験豊富な社員による評価との組み合わせ

資格はあくまで知識を証明するものであり、実務能力を直接的に測ることはできません。より実践的なスキルを評価するために、実技試験や経験豊富な社員による評価を組み合わせることを検討しましょう。

実技試験の導入
電気工事、ボイラー運転、冷凍機操作など、資格に関連する実務を想定した簡単な実技試験を導入することで、資格だけでは測れない実践的なスキルを評価できます。例えば、簡単な配線作業、ボイラーの模擬運転、冷凍機の簡易点検など、短時間で実施できる実技試験が有効です。
経験豊富な社員による評価
面接に現場経験豊富な社員を同席させ、専門的な視点から応募者の知識や経験、実務能力を評価してもらうのも有効です。技術的な質問をしたり、実務経験について深く掘り下げたりすることで、採用ミスマッチを防ぐことができます。

資格はあくまでも採用評価における判断材料の一つであり、最終的な採用決定は、資格、経験、人柄、ポテンシャルなどを総合的に評価して行うことが重要です。これまでに説明した内容を活かし、効果的なビルメン人材の採用を実現してください。

まとめ

本記事では、ビルメン採用でよく使われるキーワード「ビルメン4点セット」と「三種の神器」について、その定義や違い、採用時の評価方法まで詳しく解説しました。
「4点セット」はビルメン業務の基礎となる資格群であり、幅広い業務に対応できる汎用性が魅力です。一方、「三種の神器」は専門性の高い資格群で、特に電気設備管理のエキスパートを採用する際には欠かせません。

採用活動では、ポジションに応じた資格要件の設定、履歴書や職務経歴書での資格情報の確認、面接での資格取得の背景や実務での活用方法の深掘りが重要です。さらに、実技試験や経験豊富な社員による評価を組み合わせることで、より正確なスキル判断が可能になるでしょう。

「4点セット」と「三種の神器」を適切に使い分け、活用することで、貴社のビルメン採用の競争力を高め、優秀な人材の確保につなげることができるはずです。

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