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公開日2025.05.29更新日2025.05.29

中小企業の求人【10のコツ】で応募者増!採用担当者向け徹底解説

中小企業の求人【10のコツ】で応募者増!採用担当者向け徹底解説

日本の中小企業の採用環境は、近年ますます厳しさを増しています。
労働人口の減少や、待遇面で優位な大企業への人材流出など、多くの要因が複雑に絡み合い、人材獲得競争は激化の一途を辿っています。
このような状況下において、中小企業が持続的な成長と発展を実現するためには、戦略的な採用活動が不可欠と言えるでしょう。

本記事では、中小企業の人事・採用担当者に向けて、最新の採用トレンドや成功事例を通し、そこから導き出された「応募が集まり、採用を成功に導く10の具体的なコツ」を分かりやすくご紹介します。これらの実践的なノウハウを活用し、貴社の未来を担う貴重な人材獲得を実現しましょう。

「応募が集まらない」を解決へ

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求人成功の秘訣は理解できたけれど、具体的に何から始めれば良いか迷っていませんか?内藤一水社は、求人広告の作成から採用ブランディング、採用代行(RPO)まで、貴社の採用活動をトータルでサポート。「応募が集まる求人」を実現するための具体的な施策を、共に考え、実行に移しませんか?

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目次

なぜ中小企業の求人は難しいのか?

「なかなか応募が集まらない…」「良い人が採用できない…」多くの中小企業の人事・採用担当者が、このような悩みを抱えています。効果的な採用戦略を練る第一歩として、まずは中小企業が直面する採用の難しさ、その背景にあるリアルな課題を一緒に見ていきましょう。

「名前、聞いたことないかも…」知名度の壁

まず直面するのが「知名度の低さ」という大きな壁です。残念ながら、多くの中小企業は、誰もが知る大企業と比べると、社名や事業内容が世間一般に浸透していません。

求職者の立場からすると、やはり聞き馴染みのある企業には安心感を抱きやすいものです。特に新卒者や若年層にとっては、「どんな会社なんだろう?」という未知の企業へ応募するハードルは、想像以上に高いと思われます。
結果として、せっかく魅力的な求人を出しても、求職者の目に触れる機会が限られ、応募者数の伸び悩みにつながってしまいます。まるで、魅力的な商品がたくさんあるのに、お店の場所が知られていないような状況と言えるでしょう。

限られた予算とリソース

大企業に比べて、中小企業は採用活動にかけられる予算や人員が限られている場合が少なくありません。人事・採用担当者が他の業務と兼任しているケースや専門的な知識を持つ人材が不足していることも珍しくありません。

このようなリソースの制約は、大規模な採用キャンペーンの実施や高額な求人媒体の利用を困難にするため、中小企業は費用対効果の高い採用戦略を策定する必要があります。限られた予算の中で、いかに効果的に情報を発信し、適切な人材にリーチするかが重要なポイントとなります。

待遇・条件面での見えない競争

給与水準や福利厚生といった待遇・条件面において、中小企業が大手企業と同等の条件を提示することは難しいケースが多いです。それ故に、経験豊富で即戦力となる人材や専門性の高いスキルを持つ人材ほど、より良い条件を求めて大手企業を選択する傾向は否めません。

そのため、中小企業は給与や福利厚生以外の魅力、例えば仕事のやりがい、成長できる環境、柔軟な働き方、企業文化などを積極的にアピールし、差別化を図る必要があります。待遇面だけで競争するのではなく、自社の強みを活かしたアプローチが求められます。

求職者の情報収集は進化している

そして見過ごせないのが、「求職者の情報収集方法の変化」です。今の求職者は、企業の公式ホームページや求人情報だけでなく、企業の口コミサイト、社員のSNS、ニュース記事など、あらゆる情報を駆使して企業を吟味します。

「ホームページはしっかり作っているつもりだけど…」「うちの会社の評判、ネットでどう書かれているんだろう?」そんな不安を感じる方もいるかもしれません。求職者は、企業が発信する「オモテの情報」だけでなく、実際に働く社員の声や、第三者からの評価といった「ウラの情報」も重視するようになっています。だからこそ、オンライン上での情報発信を強化し、透明性の高い情報提供とポジティブな企業イメージの醸成が、これまで以上に重要になっているのです。


中小企業が人材獲得で苦戦する背景には、上記のような複数の要因が複雑に絡み合っています。知名度、予算、待遇という点で大企業に劣る中小企業は、これらの課題を克服するために、独自の発想と工夫に基づいた採用戦略を実行する必要があります。

【人事担当者必見】中小企業が求人を成功させるための10のコツ

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「知名度が低い」「予算がない」「待遇で勝てない」…そんな中小企業ならではの悩みを乗り越え、自社にマッチした人材を獲得するためには、戦略的なアプローチが不可欠です。ここでは、明日からでも実践できる、採用成功のための「10の具体的なコツ」を、中小企業の視点に立ってご紹介します。

「誰に届けたい?」採用ターゲットを明確にする

まず、どんな人に来てほしいのか、採用ターゲットを具体的にイメージすることから始めましょう。これは、採用活動全体の「羅針盤」となる、非常に重要なステップです。

「どんなスキル・経験が必要?」だけじゃない!
もちろん業務に必要な能力は大切ですが、それ以上に「会社の理念や雰囲気に合うか」「長く一緒に働いてくれそうか」といった、社風や価値観のマッチングも中小企業では特に重要です。
ペルソナ設定で具体的に
例えば、「新しいことに挑戦するのが好きで、チームワークを大切にする30代前半の営業経験者。将来的にはリーダーを目指したいと考えている」といったように、スキル、経験、価値観、キャリア志向などを具体的にリストアップしてみましょう。

採用ターゲットを明確にすることで、求人票の言葉選び、アピールポイント、選ぶべき求人媒体などが自然と定まります。その結果、ミスマッチを防ぎ、本当に欲しい人材からの応募を増やすことができるのです。

「ここで働きたい!」を引き出す、魅力的な求人票の作成

求人票は、求職者が最初に目にする「会社の顔」です。単なる募集要項ではなく、「この会社で働いてみたい!」と思わせる「ラブレター」のつもりで作成しましょう。

仕事内容+αの情報
具体的な業務内容はもちろん、「この仕事のやりがい」「入社後にどんな成長ができるか」「職場の雰囲気」「社員の声」など、求職者が知りたい情報を盛り込みましょう。
ターゲットに響く言葉
例えば、若手向けなら親しみやすい言葉遣いを、経験者向けなら専門用語を交えつつキャリアアップを想起させる言葉を選ぶなど、ターゲットに合わせた表現を意識しましょう。
見つけてもらうための工夫
求職者が検索しそうなキーワード(例:「地域名 職種 未経験歓迎」「〇〇業界 営業 裁量大きい」など)を盛り込むことで、求人情報を見つけてもらいやすくなります(SEO対策)。
ストーリーで共感を
会社の創業秘話や社員が活躍しているエピソードなどを盛り込み、単なる条件だけでなく、会社の「想い」や「物語」を伝えることで、共感を呼び、応募意欲を高めるなどの工夫が必要です。

「どこで出会う?」効果的な求人媒体の選定と賢い活用法

採用ターゲットや予算に合わせて、最適な「出会いの場」を選び、効果的に活用することが重要です。

大手サイトだけじゃない選択肢
有名な求人サイト以外にも特定の業界・職種に強い専門サイト、地元密着型の求人メディアや地域のハローワークなども検討しましょう。
自社メディアをフル活用
自社の採用ホームページやSNS(Facebook、Instagram、X(旧Twitter)など)は、低コストで自社の魅力を自由に発信できる貴重な場です。ブログで社員インタビューを掲載したり、社内イベントの様子を発信したりするのも効果的です。
無料のGoogleしごと検索 (Google for Jobs):
構造化データに対応することで、Googleの検索結果に求人情報が直接表示される可能性があります。設定は少し手間ですが、無料で露出を増やせるチャンスです。

有料媒体を利用する場合は、「なんとなく」で選ぶのではなく、自社のターゲット層が本当にその媒体を見ているのか、費用に見合う効果が期待できるのかを慎重に検討した上で導入を決定しましょう。

「ウチならでは」の魅力を最大限に伝える発信力

給与や福利厚生といった条件面で大手企業と張り合うのは難しいかもしれません。だからこそ、中小企業ならではの「独自の魅力」を積極的にアピールする必要があります。

まずは「ウチの会社の良いところって何だろう?」を深掘りしてみるといいでしょう。

  • 風通しが良く、経営層との距離が近い
  • 若手でも大きな裁量を持って仕事に取り組める
  • 多様な業務に携われ、スキルアップの機会が豊富
  • アットホームで、社員同士の仲が良い
  • 地域社会に貢献している実感がある
  • ニッチな分野で高い技術力を持っている など

その上で、自社の良いところを具体的なエピソードを交えて伝えることが大切です。例えば、「入社2年目の社員が新プロジェクトのリーダーに抜擢された事例」や「社員旅行での一コマ」など、具体的なエピソードや写真を交えることで、求職者は働くイメージを持ちやすくなります。

さらに実際に働く社員のインタビュー記事や動画は、何よりも説得力があります。「入社の決め手」「仕事のやりがい」「職場の雰囲気」など良いところだけでなく、改善が必要な部分など包み隠さずに語ってもらうといいでしょう。

「待ちきれない!」を生まない、選考プロセスの迅速化

優秀な人材ほど、複数の企業から声がかかっているものです。選考が長引けば、その間に他社に決まってしまう可能性があります。

応募から内定までの目標期間を設定し、各選考ステップ(書類選考、面接、内定通知)にかかる時間を意識的に短縮しましょう。

以下のように効率化が可能な部分については、積極的に期間短縮に取り組みましょう。

  • 書類選考は基準を明確にし、迅速に判断する。
  • 面接回数は本当に必要な回数か見直す。
  • オンライン面接を積極的に導入し、遠方の候補者や在職中の候補者の負担を減らす。

また、選考結果は速やかに応募者に伝えるように心がけましょう。迅速な対応は、応募者に対して誠実な印象を与え、企業イメージの向上にもつながります。

「この会社、いいかも」と思わせる、候補者との丁寧なコミュニケーション

応募から入社まで、候補者一人ひとりと丁寧に向き合う姿勢が、入社意欲を高める鍵となります。

こまめな連絡で安心感を
応募受付の自動返信メールだけでなく、選考状況の進捗(「書類選考中です。〇日以内に結果をご連絡します」など)を適宜伝えることで、候補者は安心感を持ちます。
質問には真摯に、プラスαの情報を
候補者からの質問には、ただ答えるだけでなく、関連情報や企業の想いを添えるなど、一歩踏み込んだ対応を心がけましょう。
面接は「選ぶ」だけでなく「選ばれる」場
面接官も「会社の顔」です。候補者の話を丁寧に聞き、リラックスして話せる雰囲気を作ることで、「この人たちと一緒に働きたい」と思ってもらえる可能性が高まります。
パーソナルな対応を意識
一斉送信のメールではなく、候補者の名前を入れたり、面接で話した内容に触れたりするなど、個別に対応していることが伝わるコミュニケーションを心がけましょう。

「もっと知りたい!」を引き出す、採用ホームページの戦略的活用

採用ホームページは、24時間365日働く「営業マン」であり、企業の魅力を自由に、深く伝えられる重要なプラットフォームです。
求人情報はもちろん、経営理念、事業内容、製品・サービス紹介、社員インタビュー、キャリアパス、福利厚生、オフィス環境、社内イベントの様子など、求職者が知りたいであろう情報を網羅的に掲載することが大切です。

「らしさ」を表現
デザインや写真、文章のトーンなどを工夫し、自社ならではの雰囲気や個性を表現しましょう。
ブログやコラムも有効
社員の日々の仕事ぶりや、業界のトレンドに関する考察など、定期的に情報を発信することで、企業の専門性や活気を伝えることができます。

「当社でも採用サイトを立ち上げよう!」となった時、どのような内容で、どのようなコンテンツを用意すればいいのか分からないという方向けに以下の記事も用意していますのであわせてご確認ください。

「こんな会社もあるんだ!」SNSや新しい手法でリーチを拡大

SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、採用活動においても有効なツールとなり得ます。企業の日常や社員の紹介、イベントの告知などを発信することで、企業の雰囲気を伝え、共感を呼ぶことができます。

Facebook/Instagram
社内の日常やイベントの様子、社員の紹介などを写真や動画で発信し、企業のリアルな雰囲気を伝える。
X (旧Twitter)
業界ニュースや自社の取り組みについて発信し、手軽に情報拡散を狙う。

また、ダイレクトリクルーティングやリファラル採用など、従来の求人媒体に頼らない新しい採用手法も積極的に検討しましょう。多様な手法を組み合わせることで、より幅広い層の求職者にアプローチすることが可能になります。

「信頼できる仲間から」従業員紹介(リファラル)制度の導入・活性化

社員の紹介による採用(リファラル採用)は、採用コストを抑えつつ、自社の文化にマッチした人材を獲得できる可能性が高い有効な手段です。

紹介する社員は、自社の良い点も大変な点も理解した上で、紹介者に「うちの会社、良いよ」と推薦します。そのため入社後のミスマッチが起こりにくく、定着率も高い傾向があります。

制度設計のポイント

  • 紹介してくれた社員と、入社した社員双方にインセンティブ(報奨金、特別休暇など)を用意する。
  • 紹介のプロセスを分かりやすく、簡単にできるようにする。
  • 定期的に社員に制度を周知し、協力を呼びかける。

リファラル採用を成功させる上で最も大切なのは、日頃から社員との良好な関係を築くことです。社員自身が『この会社は素晴らしい。ぜひ友人にも勧めたい』と心から思えるような、魅力的な職場環境があってこそ制度は活きてきます。

「ここで頑張りたい!」採用後のフォローアップと定着支援

採用はゴールではなく、新たなスタートです。入社してくれた社員が安心して業務に慣れ、長く活躍してくれるためのサポート体制を整えましょう。

オンボーディングの充実
入社初日だけでなく、数ヶ月間にわたる計画的な受け入れプログラム(OJT、研修、部署紹介など)を用意し、スムーズな立ち上がりを支援します。
メンター制度の導入
年齢の近い先輩社員などが相談役となり、業務面だけでなく精神的なサポートも行うことで、新入社員の不安を軽減します。
定期的な面談の実施
上司や人事担当者が定期的に面談を行い、困っていることやキャリアプランなどをヒアリングし、個別のサポートを行います。
社内コミュニケーションの活性化
歓迎会や社内イベントなどを通じて、新入社員が既存社員と早く打ち解けられるような機会を作りましょう。

採用活動における究極の目標は、入社してくれた社員が長く活躍してくれること、つまり『定着』です。一人ひとりの社員と真摯に向き合い、働きがいを感じられる環境を整え、大切に育成していくこと。この『定着』への取り組みこそが、新たな採用コストを抑制し、社員の満足度向上を通じて企業の活力を高め、持続的な成長へとつながる好循環を生み出すのです。これこそが、中小企業が目指すべき、真の採用成功の姿と言えるのではないでしょうか。

成功事例から学ぶ:中小企業だからこそできる採用と定着の秘訣

これまでの話について「言うは易く行うは難し」と感じるかもしれません。しかし、実際に創意工夫を凝らし、採用と定着に成功している中小企業は数多く存在します。
ここでは、厚生労働省が公開している事例集の中から、特に参考になる企業の取り組みをいくつかご紹介します。これらの事例に共通するのは、「自社の強みや現場の声を真摯に反映した施策」と「入社前後のきめ細やかなフォロー」です。

アサヤ株式会社

抱えていた主な課題
採用活動や入社後のケアが手薄で、採用者の定着につながらない
主な取り組み
採用体制の強化と情報発信:
・採用専任担当者を配置し、求人情報を見直し、求人媒体やSNSでの広報を強化。
・一次面接を現場責任者が担当し、カジュアル面談も導入して応募者の不安や希望を早期に把握。
・ホームページに「人的資本経営宣言」を掲載、SNSで従業員紹介記事を連載。
入社後の手厚いフォロー:
・「ナナメ面談」(他部署の上司との面談)を定期的に実施し、継続的なフォロー体制を構築。
結果・成果
応募件数が50件に増加し、1年間で12名の採用を実現。入社前後の丁寧な情報共有により、ミスマッチが減少し、定着率も向上しました。

株式会社セラビ

抱えていた主な課題
自社の強みや就業環境が求人票で十分に伝わらず、ミスマッチによる早期離職が発生
主な取り組み
求人票の徹底的な見直しと魅力の明確化:
・求人票の文案を社内で細部まで議論・精査し、自社の強み(17時20分終業、年間休日124日など)を具体的に表記。
・個々の目標設定と連動した人事評価制度を整備し、達成に応じた昇給・昇格を実施。
・募集時期や職種ごとに、社長と経営企画室長が他社の求人票と比較し、表現を最適化。
結果・成果
業績向上を継続しつつ、求人票の具体性が向上したことで応募が定常化。働くイメージが明確になったことで、入社後の定着にもつながっています。

株式会社センショー

抱えていた主な課題
従業員の高齢化が進み、中長期的な事業継続が危ぶまれる
主な取り組み
若手人材との接点創出と社内活性化:
・大学生向けの長期就業体験(インターンシップ)を受け入れ、文書作成から製造まで幅広い業務を体験させ、業務理解を促進。
・社内に「コミュニケーション・スキルアップ委員会」を設立し、学生と従業員が協働する機会を創出。
・メールマガジンを開始し、部署横断的な情報共有や、採用担当者・学校窓口への定期配信で企業の認知度を維持・向上。
結果・成果
就業体験に参加した学生全員が希望職種で正社員として入社。若手社員の加入が社内活性化を促し、その後の合同説明会などでの採用成功率も向上しました。

(出典:厚生労働省「地域で活躍する中小企業の採用と定着に関する事例集」より一部抜粋・要約)

これらの成功事例は、決して特別なことをしているわけではありません。

  • 自社の「本当の魅力」は何か?を真剣に考え、それを求職者に伝わる言葉で表現する努力。
  • 応募者一人ひとりと向き合い、不安を取り除き、期待に応えようとする真摯な姿勢。
  • 入社後も継続的に関わり、社員が安心して成長できる環境を提供するという覚悟。

こうした地道な取り組みの積み重ねが、採用の成功、そして社員の定着へとつながっています。自社の状況と照らし合わせながら、これらの事例からヒントを得て、独自の採用戦略を築き上げていきましょう。

さらに採用力を高めるために!中小企業が取り組むべき+αのヒント

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ここまでご紹介した「10のコツ」を実践するだけでも、採用状況は大きく改善されるはずです。しかし、より持続的かつ効果的に採用力を強化していくためには、もう少し長期的な視点での取り組みも重要になります。ここでは、採用活動を次のステージへ進めるための、プラスαのヒントをご紹介します。

「選ばれる会社」になる!採用ブランディングの強化

「あの会社で働きたい」と自然に思ってもらえるような、魅力的な企業イメージを構築する「採用ブランディング」。これは、一朝一夕にはできませんが、長期的な採用成功には不可欠な取り組みです。

自社の「らしさ」を明確に
企業の理念やビジョン、大切にしている価値観、ユニークな社風、社員の成長ストーリーなどを、一貫性を持って社内外に発信し続けましょう。
共感が人を呼ぶ
給与や待遇だけでなく、「この会社の考え方が好き」「ここでなら自分らしく働けそう」といった共感が、優秀な人材を引き寄せる強力な磁石となります。
社員みんなが広報担当
社員が自社のことを誇りに思い、自発的に魅力を語りたくなるような状態を目指しましょう。

「やりっぱなし」はNG!採用活動の定期的な見直しと改善 (PDCA)

どんな施策も、実行して終わりでは意味がありません。採用活動も同様に、定期的な効果測定と改善を繰り返す「PDCAサイクル」を回していくことが重要です。

数字で現状把握
応募数、書類選考通過率、面接通過率、内定承諾率、採用単価、入社後の定着率・離職率などのデータを定期的に収集・分析しましょう。
課題の特定と仮説検証
データから見えてくる課題(例:「応募は多いが、ターゲット層からの応募が少ない」「内定辞退が多い」など)に対して、原因の仮説を立て、改善策を実行し、その効果をまた検証します。
小さな改善の積み重ねが大きな成果に
一度に全てを変える必要はありません。一つひとつのプロセスを見直し、小さな改善を積み重ねていくことで、採用活動全体の質が向上します。

「採用のプロ」を育てる!採用担当者のスキルアップ

採用担当者の知識やスキルは、採用活動の成否を大きく左右します。特に中小企業では、担当者が他業務と兼任しているケースも多く、意識的なスキルアップが求められます。

最新情報のキャッチアップ
採用トレンドは日々変化しています。新しい採用手法、関連法規の改正、効果的な面接テクニックなど、最新の知識を学ぶ機会(セミナー参加、書籍、業界ニュースのチェックなど)を積極的に設けましょう。
他社事例から学ぶ
同業他社や、採用に成功している企業の事例を参考に、自社に取り入れられる点がないか検討することも有効です。
社内での情報共有と連携
採用は人事だけの仕事ではありません。現場の社員や経営層と連携し、会社全体で採用に取り組む意識を高めることも担当者の重要な役割です。

「使える制度は賢く使う!」政府や地域の支援策の活用

国や地方自治体は、中小企業の採用活動を支援するための様々な制度や助成金を用意しています。これらを活用しない手はありません。

情報収集を怠らない
厚生労働省や経済産業省、各都道府県の労働局や中小企業支援センターなどのウェブサイトを定期的にチェックし、利用できる制度がないか確認しましょう。
助成金の活用例
特定の年齢層や条件の人材を採用した場合の助成金、研修費用の一部補助、採用ツールの導入支援など、様々なものがあります。

「最高の広報は社員!」既存社員との良好な関係構築

結局のところ、企業の最大の魅力は「人」であり、「社風」です。既存社員が働きがいを感じ、会社に満足している状態こそが、最強の採用力につながります。

社員満足度向上が第一
公正な評価制度、キャリアアップ支援、良好な人間関係、働きやすい環境づくりなど、社員が「この会社で働き続けたい」と思えるような施策を継続的に行いましょう。
社員は「歩く広告塔」
満足度の高い社員は、自然と自社の魅力を友人や知人に語ってくれます。これが、最も信頼性の高い口コミとなり、リファラル採用(社員紹介)の活性化にもつながります。
組織全体の魅力向上
既存社員がいきいきと働く姿は、面接に来た候補者にも良い印象を与え、「ここで一緒に働きたい」という気持ちを高める効果もあります。

これらのヒントは、先述の「10のコツ」と合わせて取り組むことで、相乗効果が期待できます。一足飛びに全てを実現するのは難しいかもしれませんが、自社の状況に合わせて、できることから少しずつ着手していくことが大切です。

まとめ:今日から始める中小企業の「採用成功」への一歩

本記事では、中小企業の人事・採用担当者の皆様が、厳しい採用環境の中でも「求人成功」を掴むための具体的な「10のコツ」、そして採用力をさらに高めるための「+αのヒント」を詳しく解説してきました。

まずは中小企業が直面する採用の難しさ(知名度、予算、待遇、情報収集の変化)を正しく理解した上で、

  1. 明確な採用ターゲットの設定
  2. 魅力的な求人票の作成
  3. 効果的な媒体選定と活用
  4. 自社の魅力を最大限に伝える
  5. 選考プロセスの迅速化
  6. 候補者との積極的なコミュニケーション
  7. 採用ホームページの活用
  8. SNSやその他の新しい手法の活用
  9. 従業員紹介制度の導入
  10. 採用後のフォローアップと定着

これらのポイントに、一つひとつ丁寧に取り組むことの重要性をご理解いただけたかと思います。

さらに、成功事例に見られるように、採用ブランディングの強化、採用活動の定期的な見直しと改善(PDCA)、採用担当者のスキルアップ、政府や地域の支援策の活用、そして何よりも既存社員との良好な関係構築は、長期的な視点で採用力を底上げし、企業の成長を加速させるために不可欠です。

「大手には敵わない」と諦める必要は全くありません。中小企業には、中小企業ならではの戦い方、そして魅力があります。本記事でご紹介した内容を参考に、ぜひ自社ならではの採用戦略を構築し、まずはできることから一つずつ実践してみてください。

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