採用管理システムと求人検索エンジン（求人ボックス）の応募連携の効果を検証

当社が運営する採用管理システム（ATS）「jobwagon」は、2023年10月25日より求人ボックスとの応募連携を開始しました。
応募連携開始前後の応募状況の変化について独自調査を行いましたので、こちらの記事で解説を交えながらご報告させていただきます。

当社の採用管理システム「jobwagon」は、これまで求人ボックスとの間で求人情報の連携のみ行っていました。
簡単にご説明するとjobowagonで求人情報Aを作成・公開すると、求人ボックスにその情報が共有され、求人ボックスの検索結果に求人情報Aが反映されるという仕組みです。

求人情報の連携のみだと、上記のようにjobowagonで公開した求人情報が求人ボックスで検索可能になるのですが、求職者が応募しようとすると以下のように複数の画面遷移が必要となっていました。

1. 求人ボックスの求人情報画面から
2. jobwagonの求人情報画面
3. jobwagonのエントリーフォーム

画面遷移の度に一定数の離脱が発生する可能性があるため、画面遷移の多い従来の方法（求人情報の連携のみ）だと、一定数の取りこぼしが発生していたと考えることができます。

今回、求人ボックスとの応募連携を導入することで、上記のように求人情報の閲覧～応募までを求人ボックス上で完結できるようになりました。
今までのように求人ボックスからjobwagonという画面遷移が必要なくなったことで、離脱者の抑制に繋がり、応募者数の増加が期待できる取り組みとなっています。

求人ボックスの概要について

求人ボックスとは、「価格.com」「食べログ」で知られている株式会社カカクコムが2015年より運営する求人情報の一括検索サービスです。 求人サイトや企業の求人情報を収集し、1,000万件以上の求人を掲載しています。

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• 求人ボックス内で応募まで完結できるので、応募率の向上、離脱の防止に繋がる
  ※jobwagonの求人画面への遷移、さらにエントリーフォームに移るなど余計な遷移がなくなるため
• 求職者が求人ボックスに会員登録していれば応募時にその登録情報が利用できるので、応募時の入力負担が軽減される

2023年10月25日よりjobwagonと求人ボックスの応募連携を開始しましたが、連携開始前後1ヶ月の状況について、主要求人検索エンジンからjobwagonへの流入状況やエントリー数を調査しました。

応募連携開始前後の主要求人検索エンジン経由のjobwagonへの流入状況は以下の通りとなりました。

調査時期が概ね10月、11月となるため季節変動的な要因の影響もあってか、indeed、stanby（スタンバイ）共にセッション数は減少しています。
求人ボックスについては、応募連携により求人ボックス内で応募まで完結でき、基本的にjobwagonへ流入する必要がないため、jobwagoへの流入自体は大幅に減少しています。

indeed、stanbyはセッション数の減少に比例する形で、エントリー数自体も減少しています。年度の半期終了（9月）に伴い新規求職者が増加傾向にある10月とその勢いにも落ち着きが出る11月、転職市場の状況がそのままエントリー数に反映されていると言えるでしょう。

その一方で、求人ボックスについては市場の状況を覆す形で、エントリー数が前期比136.9％増加という結果になりました。

indeedやstanby経由でのエントリーが前期に比べ減少していることを考えると、時期的な要因でエントリー数が増えたのではなく、応募連携を導入したことがエントリー数の増加に繋がった可能性が極めて高いと言えます。

求人検索エンジンと採用管理システム（ATS）を活用して採用活動を実施する場合、採用管理システムが求人検索エンジンとの「応募連携」を導入・実装しているかによって、応募効果「数」に差が出ることが実証されたのではないでしょうか。

弊社が運営する採用管理システム「jobwagon」については、求人ボックスとの応募連携は導入済みとなっており、更に現在「stanby（スタンバイ）」との応募連携に向けて調整を進めるなど、更なる応募効果の改善に向けて取り組んでいます。