シニア採用・活用

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2024.06.04最終更新日2024.06.04

シニア・中高年人材を採用選考で見極めるポイント|面接での質問例も紹介

シニア・中高年人材を採用選考で見極めるポイント|面接での質問例も紹介

少子化や労働力人口の減少に伴い、企業におけるシニア・中高年人材の採用・活用がますます重要になっています。
しかし、現役世代を対象とした従来の選考方法や履歴書だけでは、シニア・中高年人材のポテンシャルや自社にフィットした人材なのかを見極めにくいという課題があります。

本記事では、人事・採用担当者向けにシニア・中高年人材を採用選考で見極めるポイントや面接での具体的な質問例について解説します。

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シニア人材選考前の準備(社内の取り決め、共有しておくべきこと)

シニア人材の選考を円滑に進め、採用後のミスマッチを防ぐために、事前に社内で取り決め、共有しておくべき準備は以下の2点となります。

  • シニア人材の採用目的
  • シニア人材の選考基準

それぞれについて詳しくみていきましょう。

シニア人材の採用目的

なぜシニア人材を採用するのか、その目的を明確にしておくことが重要です。
単に人手不足を補うためなのか、あるいはシニア人材の持つ経験やスキルをどのように活かしていくのかなどを、具体的に検討し、共有しておく必要があります。

シニア人材の選考基準

シニア人材の選考基準を明確に定め、客観的な評価ができるように準備します。
採用目的に応じて職務経験、スキル、知識、適応力、コミュニケーション能力、健康状態などを総合的に評価する基準を設けましょう。

評価基準の設定例

シニア人材の経験やスキルを必要とする採用の場合、各選考基準項目に対して客観的で明確な根拠に従って判断するための評価基準を設定しておく必要があります。

職務経験
応募する職種に関連する職務経験の年数や内容を評価
スキル・知識
必要なスキルや知識を具体的にリストアップし、それぞれのレベルを評価
適応力
過去の職務経験における新しい環境への適応事例などを評価
コミュニケーション能力
コミュニケーションの円滑さや、チームワークへの貢献度などを評価
健康状態
健康診断の結果や、運動習慣などを評価
マインドセット
意欲やモチベーション、企業理念への共感度などを評価
キャリアプラン
今後のキャリアプランや企業への貢献意欲などを面接で評価

面接方法について

シニア人材の面接では、従来の面接方法では聞き取りにくい情報を収集できるよう、面接官は工夫することが重要です。
例えば、職務経験について質問する場合、職務経歴書に記載されている内容だけでなく、具体的なエピソードを聞き取り、過去の経験から得られた教訓やスキルなどに話を広げると良いでしょう。

具体的には次章で、シニア人材を面接で見極めるポイントを質問例なども交えて解説します。

シニア・中高年人材を採用選考で見極めるポイント

従来の採用選考・面接方法ではシニア・中高年人材のポテンシャルや自社にフィットした人材なのかを見極めにくいという課題があります。
そこで、シニア人材の選考・評価基準になることが多い以下の5つの項目に関する見極めポイントを徹底解説します。

職務経験や実務能力

シニア・中高年人材は、長年のキャリアを通して培ってきた豊富な経験と知識、スキルを有しており、企業にとって貴重な戦力となる可能性を秘めています。
シニア・中高年人材の「職務経験や実務能力」を効果的に面接で見極めるポイントをみていきましょう。

職務経験を具体的に掘り下げる

職務経歴書に記載されている過去の職種や役職を聞くだけでなく、具体的な職務内容や担当業務、プロジェクト経験などを詳しく聞き取りましょう。

具体的な質問例

  • 過去の職務において、どのような課題を担当しましたか?
  • その課題をどのように解決しましたか?
  • その結果、どのような成果を上げましたか?
  • 職務を通して、どのようなスキルや知識を身につけましたか?
  • 過去の経験の中で、最も印象に残っている出来事は何ですか?
  • その出来事から、どのようなことを学びましたか?

経験から得られたスキルや知識を評価する

職務経験を通して得られたスキルや知識を具体的に聞き取り、応募する職種で活かせるかどうかを評価しましょう。

具体的な質問例

  • 過去の職務で培ったスキルや知識を、どのように活かしたいですか?
  • 当社で、どのような役割を果たしたいですか?
  • 過去の経験で培ったスキルや知識を、どのように活かして貢献できますか?
  • 応募いただいた職種で、どのような新しいスキルや知識を身につけたいですか?
  • 自己啓発のために、どのような取り組みをしていますか?

課題解決能力を評価する

過去の職務経験において、どのような課題に直面し、どのように解決してきたのかを具体的に聞き取り、課題解決能力を評価しましょう。

具体的な質問例

  • 過去の職務で、最も困難だった課題は何ですか?
  • その課題をどのように解決しましたか?
  • その解決策を思いついたきっかけは何ですか?
  • 課題解決にあたって、どのような困難がありましたか?
  • 過去の経験から、どのような課題解決のノウハウを身につけましたか?

モチベーション

シニア・中高年人材は、金銭的な報酬以外に、どのようなことにモチベーションを感じるのかを十分に理解することが難しい場合があります。
シニア・中高年人材の「モチベーション」を効果的に面接で見極めるポイントをみていきましょう。

仕事に対する価値観を掘り下げる

単に「仕事が好きですか?」と聞くだけでなく、どのような仕事にやりがいを感じ、どのようなことに貢献したいのかを具体的に聞き取りましょう。

具体的な質問例

  • これまでの仕事で、最もやりがいを感じた瞬間は何ですか?
  • 仕事を通して、どのようなことを成し遂げたいですか?
  • 自分の仕事が、社会にどのような貢献をしていると感じますか?
  • 仕事とプライベート、どちらを重視しますか?

成長意欲を評価する

シニア・中高年人材であっても、新しいことにチャレンジしようとする意欲を持っていることが重要です。自己啓発やスキルアップのためにどのような取り組みをしているのかを具体的に聞き取りましょう。

具体的な質問例

  • 普段、どのような自己啓発をしていますか?
  • 最近、どのような新しい知識やスキルを身につけましたか?
  • 自分のスキルや知識を、常に最新の状態に保つために、どのような工夫をしていますか?
  • 5年後、10年後、どのようなキャリアを築きたいですか?

組織への貢献意欲を評価する

シニア・中高年人材は、これまでの経験やスキルを活かして、組織に貢献したいという意識を持っていることが多いです。どのように貢献したいと考えているのかを具体的に聞き取りましょう。

具体的な質問例

  • これまでの職務で、チームにどのように貢献してきましたか?
  • 応募いただいた職種で、どのような役割を果たしたいですか?
  • チームの目標達成のために、どのような貢献ができますか?
  • 自分の経験やスキルを、どのように活かして貢献できますか?

適応力

経験やプライドが枷(かせ)となって、新しい環境や変化に柔軟に対応できないシニア人材が多いのは確かです。
シニア・中高年人材の「適応力」を効果的に面接で見極めるポイントをみていきましょう。

過去の経験や具体的な事例を踏まえて質問する

単に「適応力がありますか?」と聞くのではなく、過去に経験した具体的な事例を踏まえて質問することで、より客観的な評価が可能になります。

具体的な質問例

  • 過去に、担当部署や業務内容が大きく変わった経験はありますか?
  • その際、どのような課題に直面しましたか?
  • どのように課題を克服しましたか?
  • 失敗からどのように学び、成長につなげていますか?
  • 応募する職種で、新しい環境や変化に直面した場合、どのように対応しますか?

チャレンジ精神や柔軟性を評価する

新しいことにチャレンジする意欲や、固定観念にとらわれない柔軟性は、適応力を見極めるに際に重要なポイントになります。

具体的な質問例

  • これまでの職務で、新しいことにチャレンジした経験はありますか?
  • そのチャレンジを通して、どのような成果を上げましたか?
  • 失敗を恐れることなく、新しいことにチャレンジするタイプですか?
  • 自分の意見と異なる意見が出た場合、どのように対応しますか?
  • 変化を受け入れ、新しい環境に適応するために、どのような努力をしていますか?

コミュニケーション能力

シニア人材の選考は年齢や経験に偏った評価になりやすく、また、一定のコミュニケーション能力は有しているだろうという思い込みに陥りがちです。
シニア・中高年人材の「コミュニケーション能力」を効果的に面接で見極めるポイントをみていきましょう。

傾聴力や共感力を評価する

相手の話をよく聞き、共感を示すことは、円滑なコミュニケーションにとって重要です。

具体的な質問例

  • これまでの職務で、部下や顧客と面談した経験はありますか?
  • その面談において、どのようなことに気を付けていましたか?
  • 相手が話しやすい雰囲気を作るために、どのような工夫をしていましたか?
  • 意見が異なる相手と、どのようにコミュニケーションを取りますか?

非言語コミュニケーション能力を評価する

表情や話し方、声のトーン、ジェスチャーなどの非言語コミュニケーションも、コミュニケーション能力の重要な要素です。

具体的な質問例

  • これまでの職務で、非言語コミュニケーションによって、誤解が生じた経験はありますか?
  • その際、どのように状況を立て直しましたか?
  • 相手の感情を、どのように読み取りますか?
  • 自分の感情を、どのように表現しますか?

コミュニケーションツールを使いこなせるか

メールやチャットツールなどのコミュニケーションツールを使いこなせる能力も、現代社会において重要です。

具体的な質問例

  • これまでの職務で、どのようなコミュニケーションツールを使用していましたか?
  • コミュニケーションツールを使用する際に、どのようなことに気を付けていましたか?
  • コミュニケーションツールを活用して、チームワークをどのように向上させますか?
  • 新しいコミュニケーションツールを習得することに、抵抗はありますか?

健康状態

健康状態についてはプライバシーに関わることなので、差別的な発言や質問は避ける必要があります。
シニア・中高年人材の「健康状態」を効果的に面接で見極めるポイントをみていきましょう。

健康状態について率直に尋ねる

年齢などを理由に差別を助長するような質問は避けつつ、率直に健康状態について尋ねましょう。

具体的な質問例

  • 現在の健康状態について、お聞かせください。
  • 定期的に健康診断を受けていますか?
  • 健康管理のために、どのようなことに気を付けていますか?
  • 長時間労働や体力的な負担が大きい仕事は、問題ありませんか?

仕事と健康面の両立について尋ねる

仕事と健康面の両立について質問することで、健康に対する意識や考え方を確認することができます。

具体的な質問例

  • 仕事とプライベートの両立を、どのように考えていますか?
  • 何か健康面で不安なことはありますか?
  • 健康面で問題が発生した場合、どのように対応しますか?
  • 仕事と健康面の両立をサポートするために、企業にどのようなことを求めますか?

まとめ

シニア・中高年人材は、企業にとって貴重な戦力となる可能性を秘めています。
本記事で紹介したポイントを参考に、シニア・中高年人材のポテンシャルを見極め、採用選考役立てていただけると幸いです。

なお、当社はシニア人材の採用に特化した求人サイト「シニア求人ナビ」を運営しています。シニア人材の採用・活用をお考えの方は、シニア求人ナビを利用して、シニア人材の選考母集団形成にお役立てください。

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