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多くの企業は、正社員に比べてアルバイトやパートを軽視しがちで、「辞めても新たに雇えばいい」「社員のように育成は不要」と考える傾向にあります。
しかし昨今では、多様な働き方の選択肢として、さまざまな経験や才能を持つ人々がアルバイトやパートを選ぶことも珍しくありません。特に人手不足が深刻な現代では、雇用形態に関係なく、一人ひとりを大切にし、適切な人材とマッチングすることが重要です。
2024年4月の帝国データバンクの動向調査によると、非正社員の人手が不足していると感じている企業の割合は30.1%で、2020年の15.2%から約2倍に増加しています。
そのためアルバイトの採用競争は非常に激しくなっています。さらに、厳しい状況下で苦労して採用したにもかかわらず、すぐに辞めてしまうといったケースも少なくありません。
アルバイト採用のミスマッチを防ぎ、長く働いてくれる人材を確保するためには、面接で行う質問の内容が重要です。面接でどのような質問をすれば人材の定着につながるのか、事前にしっかり把握しておきましょう。
本記事では、アルバイトの面接で質問しておきたい内容や、気をつけるべきことについて詳しく解説します。長く働いてくれる人材を確保したいと考えているアルバイトの採用担当者は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
少子高齢化による労働人口の減少や働き方の多様化により、多くの企業にとってアルバイトの採用・定着化が難しくなっているのが現実です。そのため、企業側は自社に合う人材をしっかり見極め、採用後はできるだけ長く働いてもらうための対策が必要になります。
自社にマッチする人材を採用するには、面接の段階で相手の人柄や仕事への意欲を知ることが大切。そして応募者側には、労働条件に納得してもらわなくてはなりません。
面接時の質問で、応募者の意欲や職場・労働条件との適性をしっかりと見極めることで、長期的な雇用関係を築けます。
こちらでは、アルバイトの面接で聞いておきたい内容を5つ紹介します。
どんなことを聞いたらいいのか悩んでいる採用担当者は、ぜひ参考にしてみてください。
アルバイトの場合、仕事選びで重視する項目は「家から近い」「休日・シフトが希望通りである」などが上位で、正社員と比較すると「仕事内容」や「キャリアアップ」に対する意識が低いケースが多く見られます。
そのためアルバイトの面接では 、仕事に対するモチベーションの高さがどれくらいあるのか知ることが大切です。
以下のような質問で、どれだけ熱意を持って仕事に取り組める人なのか見極めましょう。
質問の回答により、どれほどの意欲をもって応募したのかを確認できます。仕事に対する意欲が高い応募者には、できる限り採用につなげられるように、前職での経験について深堀りしたり、自社で働く姿をイメージさせたりするのが効果的です。
応募者の人柄や職場との相性を確認する質問をすることで、職場環境に適応できる人材かどうかを見極められます。
質問例は、次のとおりです。
このような質問をすることで、仕事に対する適性や一緒に働くメンバーとの相性が確認できます。初めのうちは相性が良さそうな人と同じシフトを組んで、仕事になじみやすくするという対処ができるなど、定着率を高めるのに効果的です。
たとえ人柄が良くても、人手が必要な時間帯に勤務できなければ、採用のメリットがあまり得られません。人材不足であっても、時間・曜日・勤務日数など求める条件に合うかどうかは、きちんと確認したいポイントです。
確認のためには、以下のような質問が挙げられます。
特に、月にいくらぐらい稼ぎたいのかを聞くことで、採用前にその人の月間勤務時間を想定し、どれくらいシフトに入れられるかを把握できます。学生を対象とする場合は、試験期間や行事についても聞いておくと、シフトを組む際の参考になるのでおすすめです。
アルバイトの採用面接では、長く働いてくれるかどうか確かめておくことも必要です。過去のアルバイト履歴や辞めた際の理由を聞いてみましょう。
前職をやめた理由が自社にも当てはまる場合、同じようにすぐ辞めてしまう可能性が高まります。
逆質問の場を用意することで、応募者が仕事に対して何を重視しているのか、どれくらい意欲があるかを確認できます。
仕事の内容を詳しく質問してくる場合、意欲が高い応募者であると考えられます。逆質問で不安点や疑問点をきちんと解消しておくことで、面接への満足度も高められるでしょう。
一方で、お金のことばかり聞いてくる場合は、より時給の良い仕事に流れてしまうリスクがあります。また「どんな仕事をするのか」といった、求人情報にも記載しているような基本的な質問ばかり聞いてくる場合は、仕事に対する意欲がそれほど高くなく、定着しない可能性があるとも判断できます。
逆質問は応募者にも企業にも、採用後のミスマッチを防ぐのに効果的です。
こちらでは、アルバイトの面接で担当者が注意すべきポイントを5つ紹介します。
これらの基本を押さえて、万全な状態で面接を迎えましょう。
アルバイトの応募があったら、なるべく早く日程を調整することで、人材の確保につなげられます。
求職者は1社だけに絞らず、複数応募していることが考えられます。早めに面接の日取りを決めておかないと、すでに日程が決まっている他社に採用が決まってしまうことがあるため、注意が必要です。
応募があったら、すぐに面接の日程調整の連絡を入れましょう。レスポンスの速さは、企業の信頼度アップにも効果的です。
面接の日が決まっていても、日数が空いてしまう場合は適宜リマインドすることをおすすめします。
面接までの日程が長いと、応募者が面倒に感じたり、他に良い職場を見つけてしまったりして、面接に来ないリスクが高まります。また、単純に面接の日程を忘れられて、当日「約束の時間になっても来ない」という状況は避けたいところです。
たとえば2週間後が面接なら「1週間後に面接です」「3日後に面接です」「明日が面接です」のように、なるべくこまめにリマインドを送ります。
理想はすぐに面接を実施することですが、直近で時間を確保するのが難しい場合は適度に声掛けを行い、応募者の面接に対する意欲を保てるようにしましょう。
労働条件や職場環境については、詳細に伝えることが大切です。
たとえば、以下の内容が挙げられます。
あらかじめ詳しく伝えておかないと、実際に働いてから「聞いていた話と違う」と、退職につながる恐れがあります。採用につなげたいからといって、労働条件や職場環境について誤解を招くような曖昧な伝え方をすると採用後のミスマッチにつながってしまい、人材は定着しません。
自社の条件で長く働ける人材を見つけるためにも、条件を詳しく伝えておきましょう。
アルバイトの採用とは関係のないこと、特に求職者の適性や能力に関係のない質問は行わないように気をつけましょう。
厚生労働省の「公正な採用選考の基本」にも、以下のように記載されています。
”採用選考は
・応募者の基本的人権を尊重すること
・応募者の適性・能力に基づいた基準により行うこと”
また、個人情報保護の観点から、社会的な差別につながる恐れのある個人情報を収集することは、法律によって禁止されているので注意が必要です。
NGの質問とは、具体的に以下のような内容が挙げられます。
アルバイトの面接は、応募者の適性や能力を見るために行うものであると認識することが重要です。
採用者をリラックスさせるために雑談を挟むケースもあるかと思いますが、NG質問の内容に触れないように気をつけなければなりません。
面接後の合否連絡は、なるべく早く返すことが大切です。時間を開けてしまうと、他の企業への採用が決まったり、信頼感がなくなって辞退されてしまったりする可能性があるためです。
できれば面接当日から3日以内、遅くとも1週間以内に結果を伝えるようにしましょう。面接の段階で「○日後までに結果をお知らせします」と期限を伝えておくと、応募者が諦めて他社に気持ちを切り替えてしまうことを防げます。
アルバイトは、企業にとっては欠かせない人材です。面接時の質問内容によって、長く働いてくれる応募者かどうか見極められます。しっかり面接の準備を行って、ミスマッチのない採用活動ができるように注力しましょう。
もし人材の採用に悩みを抱えている場合は、内藤一水社へご相談ください。採用のプロが、最適な採用方法のご提案やアドバイスなどのサポートを行います。
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