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求人広告・メディア関連
中小企業にとって、人材の確保は重要な経営課題の一つといわれています。
欠員補充や増員のため求人広告を検討・利用するにあたり、求人媒体や求人サイトの種類が多く選択に苦労したり、費用感が今一つわかりにくいと感じたことはありませんか。
この記事では、中途採用コスト・求人広告媒体の費用相場や求人広告の料金体系、費用の目安、求人広告の費用対効果を高めるためのポイントなどについて解説します。
各求人サイトの特徴・強みをご紹介!
【主要サイト比較表付】求人サイトガイドブック
目次
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株式会社マイナビの「中途採用状況調査2023年版(2022年実績)」によると、企業が2022年の中途採用に費やした年間費用は平均で573.9万円となり、前年と比べると89.6万円増えています。
従業員規模別でみると、50名以下が平均151.7万円、51~300名が平均310.7万円となり、企業規模により中途採用に費やした費用に大きな差があることが分かります。
中途採用に費やした費用の中で、求人広告費の平均は117.9万円で、前年と比べると約10万円マイナスという結果になりました。従業員規模別の求人広告費は、50名以下が平均59.0万円、51~300名が平均57.0万円となります。
全体の採用費用が前年に比べて増えているにも関わらず、求人広告の費用が減っている理由として、採用手法の多様化が進んでいることが挙げられます。実際、ダイレクトリクルーティングの平均費用は150.2万円(前年145.8万円)、求人検索エンジンの平均費用も113.1万円(前年105.0万円)と前年を上回る結果となっています。
2022年の中途採用費用(実績)※単位:万円
求人広告 | 人材紹介 | ダイレクト リクルーティング |
求人検索 エンジン |
合同企業 説明会 |
採用ブラン ディング |
その他 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
50名以下 | 59.0 | 194.6 | 25.4 | 21.5 | 29.1 | 23.8 | 31.5 | 151.7 |
50~300名 | 57.0 | 274.8 | 78.2 | 62.2 | 44.5 | 47.2 | 53.0 | 310.7 |
301~1000名 | 116.1 | 201.9 | 146.6 | 130.5 | 92.8 | 97.6 | 117.3 | 598.3 |
従業員規模計 | 117.9 | 340.7 | 150.2 | 113.1 | 115.9 | 88.6 | 104.3 | 573.9 |
(昨年) | 127.7 | 316.4 | 145.8 | 105.0 | 125.2 | 61.5 | 63.2 | 484.3 |
出典:株式会社マイナビ「中途採用状況調査2023年版(2022年実績)」
一名採用するために費やした求人広告費の職種ごとの平均は、「医療・食品・科学・素材」が82.4万円と高く、次いで「クリエイティブ」「WEB・インターネット・ゲーム」などが平均60万円を超えています。
職種 | 求人広告費の平均(2022年) |
---|---|
営業 | 47.4万円 |
企画・経営 | 51.2万円 |
管理・事務 | 42.8万円 |
販売・フード・アミューズメント | 36.2万円 |
美容・ブライダル・ホテル・交通 | 23.8万円 |
医療・福祉 | 30.5万円 |
クリエイティブ | 63.6万円 |
WEB・インターネット・ゲーム | 63.3万円 |
コンサルタント・金融・不動産専門職 | 50.4万円 |
ITエンジニア | 55.9万円 |
電気・電子・機械・半導体 | 55.1万円 |
建築・土木 | 45.7万円 |
医薬・食品・化学・素材 | 82.4万円 |
技能工・設備・配送・農林水産 | 39.8万円 |
出典:株式会社マイナビ「中途採用状況調査2023年版(2022年実績)」
求人広告の料金形態は大きく以下の3つに分類されます。
利用するサービスによって料金形態は異なりますが、それぞれの基本的な考え方について理解しておく必要があります。
掲載課金型は、求人サイトや求人媒体に一定期間求人情報を掲載することに対して料金が発生します。従来からの求人広告は、概ね掲載課金型となります。
求人サイトの場合、一般的に複数の掲載プランが用意されており、プランによって求人の掲載順位やテキスト量、掲載できる写真の枚数などが異なります。多くの求職者に見てもらうためには、上位に掲載できる情報量の多いプランでの掲載が求められる場合があります。
クリック課金型は求人検索エンジンの有料広告枠に使われる料金形態です。広告表示自体には費用がかからず、広告がクリックされるごとに料金が発生します。
基本的には検索されるキーワードや求人案件毎に、クリック1回あたりの単価を設定し、予算に応じた広告運用が必要となりますが、現在は AIが自動で運用をコントロールしているサービスも増えています。
応募・採用課金型は一部の求人サイトで使われている料金形態です。
求人情報の掲載自体は無料、あるいは低価格で提供されており、「応募が入った時点」、あるいは「採用できた時点」で料金が発生する仕組みです。
採用難易度の高い職種の場合、掲載課金型で求人広告を掲載しても応募が集まらず費用が無駄になる可能性があります。応募・採用課金型であれば、成果報酬型のため費用の掛け捨てリスクがない点はメリットと言えるでしょう。
求人媒体や採用用途ごとに分類し、主要な求人広告の料金や特徴についてご紹介します。
中途採用やキャリア採用向けの求人サイトを5つご紹介します。
マイナビ転職 | リクナビNEXT | doda(デューダ) | エン転職 | type | |
---|---|---|---|---|---|
料金形体 | 掲載課金 | 掲載課金 | 掲載課金 | 掲載課金 | 掲載課金 |
掲載料金 | 20~120万円 | 18~180万円 | 25~150万円 | 20~120万円 | 35~100万円 |
掲載期間 | 4週間~ | 2週間~ | 4週間~ | 4週間~ | 4週間~ |
マイナビブランドとして新卒サイト、アルバイト情報サイトを併せ持ち、「マイナビ」サイトに接触した経験を持つ若手社会人層からの支持が高いため、企業側の採用ニーズが高い20~30代の若手採用に強いのが特長です。
また、求人情報の掲載と併用してスカウトメール・DMを活用することで、経験やスキルを持った即戦力人材にアプローチすることも可能です。
リクナビNEXTは登録会員数、DM送信対象者数ともに日本最大級を誇ります。35歳以下の新規会員登録者の割合が高く若手採用にも強い求人サイトです。
さらに「中小企業の採用にも強い」「多方面の業種に強い」「幅広い職種に強い」という特徴から、求職者だけでなく、多くの企業様からも選ばれています。
doda(デューダ)は、求人情報サービス ・人材紹介サービスを同一ブランドで提供しているため、幅広い業種 ・ 職種で専門性を持った転職希望者にアプローチすることが可能です。年齢層は、20代~30代半ばの若手・中堅層が多く、中でも営業・金融・メディカル・エンジニア・グローバルに強く、それぞれのターゲットに特化した専門サイトも併設されています。
エン転職は、転職の成功・採用の成功はもちろん、その先にある「入社後の活躍・定着」までを見据えたサービスを展開。求人の魅力から、仕事の厳しさまで、仕事や会社のリアルな姿がわかる情報を掲載し、求職者と企業のベストマッチングを実現します。また「スマホユーザービリティ」や「クチコミサイトとの連携」など若手求職者のニーズに応え、若年層から高い支持を獲得しています。
type(タイプ)はエンジニア採用に強みを持つ転職サイトです。
スカウトメールをはじめとしたメール系商品はもちろん、「経験・スキル」「希望条件」「性格・志向性」によるマッチング機能を搭載するなど、ターゲットへのアプローチ機能が充実している点が特徴です。
パート・アルバイト採用向けの求人サイトを5つご紹介します。
バイトル | マイナビバイト | イーアイデム | しゅふJOB | シニア求人ナビ | |
---|---|---|---|---|---|
料金形態 | 掲載課金 | 掲載課金/ 応募課金 |
掲載課金 | 掲載課金/ 応募・採用課金 |
掲載課金 |
掲載料金(※) | 3~40万円 | 2~80万円 | 3~62.5万円 | 1.2万円~ | 3万円 |
応募課金 | - | 1応募:8000円~ | - | 1応募:6500円~ | - |
採用課金 | - | - | - | 1名:4.4万円~ | - |
掲載期間 | 2週間~ | 1週間~ | 1週間~ | 1週間~ | 4週間~ |
(※)掲載期間、エリア等により異なります
バイトルは、ディップ株式会社が運営する日本最大級のアルバイト求人サイトです。
学生だけでなくフリーター層にも強く、とくに20代がメインユーザーです。どのプランでも原稿サイズが変わらず情報をしっかりと伝えられる点が特徴です。
40年以上にわたって人材関連ビジネスを展開している「マイナビ」ブランドの知名度を活かし、若年層を中心に幅広い層から支持されています。LINEバイトと連携しており、マイナビバイトに掲載された求人は自動でLINEバイトに転載されます。
イーアイデムは「あなたの街」のお仕事が探せる求人サイトとして、アルバイト・パートを中心に、地域に密着した求人情報を届けています。アルバイトパートのほか、正社員・契約社員などすべての雇用形態に対応し、正社員の求人は“イーアイデム正社員”にも同時掲載されます。
しゅふJOBは、主婦・主夫専用の求人サイトです。応募者の約9割は女性で、スキルや対応力の高い人材が多いのが特徴。即戦力のパート採用や日勤(9時~17時)のパート採用におススメです。
掲載課金・応募課金・採用課金の3タイプの料金プランがあり、予算や採用人数、採用時期に合わせてプラン選択が可能です。
全求職者の6割を占めるミドル・シニア層に特化した求人サイトです。Indeedをはじめとする求人検索エンジンやYahoo!・Googleなど様々なポータルサイトへの広告の配信で、シニア層はもちろん、若手・ミドル人材のユーザーも多数獲得しています。
主要な求人検索エンジンを3つご紹介します。
Indeed | 求人ボックス | スタンバイ | |
---|---|---|---|
料金形態 | クリック課金 | クリック課金 | クリック課金 |
クリック単価(相場) | 80~700円 | 25~500円 | 100~500円 |
※クリック単価の相場は、業界・職種等により異なりますのであくまでも目安として記載しております。
”仕事探しはIndeed”のCMで有名な「Indeed(インディード)」は求人検索エンジンの中で1番の知名度を誇ります。GoogleやYahoo! など一般的な検索エンジンに対するSEOも万全で、求人を連想させるキーワードで検索すると必ずIndeedが上位に表示されれいることが特徴です。
「求人ボックス」は「価格.com」「食べログ」を長年運営してきたカカクコムが、そのノウハウを活かし、求職者にとってシンプル且つ機能的なサイトになるよう構成されています。
2015年のサービス開始から、年々利用者数が増加し、学生・第二新卒を含む若年層からミドル・シニアの方まで月間900万人以上(2023年4月現在)が利用するなど、国内ではIndeedに次ぐ規模を誇る求人検索エンジンです。
スタンバイの最大の特長は、2020年12月に、ヤフーの求人検索サービスであった「Yahoo! しごと検索」を「スタンバイ」にサービス統合したことで、Yahoo! との連携が非常に強い点になります。Yahoo! のユーザーは、主婦(夫)層や40代以上のミドル・シニア層が多く、この層へリーチできる点がスタンバイの特徴です。
主要な求人折り込みチラシを5つご紹介します。
求人折込チラシはご紹介するサービス以外にも、エリアごとに様々な媒体・サービスがありますので詳しくはお気軽にお問い合わせください。
しごと情報アイデム | 求人ジャーナル | クリエイト | ディースターCLEAR | パコラ | |
---|---|---|---|---|---|
エリア | 東日本、西日本 | 関東、北陸、東北 | 関東 | 関西 | 九州 |
掲載料金(※) | 18,000円~ | 22,000円~ | 29,000円~ | 21,000円~ | 22,000円~ |
(※)エリア等により異なる可能性があります
しごと情報アイデムは、毎週日曜日に新聞と一緒に各家庭にお届けする、地元で働きたい求職者のための求人広告メディアです。しごと情報アイデムに掲載すると、求人サイト「イーアイデム」にも同時掲載されるので幅広い求職者へ訴求可能です。
【東日本】
東京ブロック、埼玉ブロック、千葉・茨城ブロック、神奈川ブロック、静岡ブロック、群馬・栃木ブロック
【西日本】
大阪ブロック、兵庫ブロック、京都ブロック、滋賀ブロック、奈良ブロック、和歌山ブロック、福岡ブロック、岡山ブロック
新聞折込は地域別に読売新聞、朝日新聞、毎日新聞および有力地方紙を中心とする朝刊へ毎週日曜日に折り込まれます。フリーペーパーや求人サイトへの掲載をプラスしたセットプランも用意されています。
群馬県・栃木県・茨城県・埼玉県・千葉県・神奈川県・山梨県・新潟県・富山県・石川県・福島県・宮城県・岩手県・青森県
クリエイトは東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城で展開する地域密着型の求人媒体です。毎週日曜日の朝刊に折り込まれ、エリア毎に8万部発行しています。通勤する人の動線を考えたエリア設定で、無駄のない配布を実現しています。
東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県
ディースターCLEARは求職者の立場に立った見やすさを追求し、フリーレイアウトを採用しています。企業や職場の個性を引き出し、視覚的に伝えることで、求職者の心に届く訴求が可能です。
大阪・兵庫・京都・奈良
コストを抑えたい場合は、以下の記事も併せてご覧ください。
【参考】おすすめ無料求人サイト|掲載コスト0円で採用を成功させる方法 – しゅふJOB
求人広告の掲載に際して、過去の方法をいつまでも繰り返していませんか?
限られた予算の中で求人広告の効果を最大化するためには、採用戦略に沿ってターゲットの明確化や適切な媒体選定が必要になります。
求人広告の成功は、適切なターゲット層に向け、魅力的で適切なメッセージが伝達できるかどうかにかかっています。求める人材像や企業の魅力を明確にし、それに合わせたキャッチーで説得力のあるメッセージを作成しましょう。
求人広告の効果を最大化するためには、ターゲット層がよく利用する求人媒体を選定することが重要です。同時に、予算に合わせつつ、求人広告が適切な人々に届くように戦略を練りましょう。費用対効果を考慮したメディアプランニングが不可欠です。
2024年1月30日にサービスを開始したIndeed PLUS(インディードプラス)を利用すれば、「Indeed」に加え、「リクナビNEXT」や「タウンワーク」「はたらいく」など、Indeed PLUSが連携する国内主要求人サイトに自動で求人が掲載されます。どの求人サイトに掲載するか指定はできませんが、AIを活用したターゲティング機能により、応募可能性の高い求職者に効率的にアプローチできるので、Indeed PLUSを利用すれば人の手によって求人媒体の選定をしなくても適切な求人媒体への掲載が可能と言えるでしょう。
成果を確認するためには、データの収集と分析が欠かせません。クリック数や応募数、採用までのコンバージョン率などの指標を追跡し、広告の効果を評価しましょう。これにより、成功した要因や改善の余地がある領域を特定し、次回以降の求人広告戦略を最適化できます。
求人広告媒体の費用について、求人媒体や採用用途ごとに分類し、サービスごとに比較しご紹介しました。
中小企業の場合、採用予算に限りがあることはデータが示す通りです。
限られた予算の中で効果を上げるためには、採用ターゲットを明確にし、適切な求人広告・媒体を選定することが欠かせません。数ある求人広告の中で、どのサービス、どのプランを利用すれば良いか分からない時は、お気軽に当社までご相談ください。
各求人サイトの特徴・強みをご紹介!
【主要サイト比較表付】求人サイトガイドブック
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